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インタビュー

2014.7.4

金の賢者になろうよ!

 

小学1年生のころ。初めてもらったお小遣いは、1,030円。

「30円は消費税だから、1000円分は好きにつかっていい」とお父さんから習った気がする。

それ以外お金について教わることもなかったため、私は立派に「お金はもっている分だけつかう」

大人になってしまった。子どもは習った通りにお金をつかうのだ。恐ろしや。

読者のお父さんたちはどうだろう。お金の話、子どもとしたことがあるだろうか。

子どもに、お金のこと教えられるだろうか。立ち止まって考えると、

「お金について話なんてできない!」という方も多いのでは。

今回は編集部が子どものマネー教育について取材を敢行。

子どもをお金音痴にしたくないお父さん、

今日は編集部と一緒にお金について学びましょう。

 

 

■お金を稼ぐのは悪いこと?

今回尋ねたのは、I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社の岡本和久さん。

個人投資家へ向けたセミナーを開催しながら、「ハッピー・マネー教室」という

子ども向けのマネー教育を行っている。

 

―「お金」というものに関して実は何にも知らないし語れない。

これはマズい、と思って今日は来たのですが・・・。

 

岡本: そういう人って実は多いんですよね。お金の話ってなんとなくはばかられる

イメージがあるからなのか、家庭でも学校でもきちんと教えず、

お金に関してきちんと学ぶ機会がない。そればかりか、脱税で捕まった人のニュースや

「金の亡者」みたいな言い方から、お金は悪い・汚いものだというイメージを

植え付けられてしまうんです。

プリント

―お金儲けは悪いこと、というイメージがありながらも、

お金は必要!稼ぎたい!と思っている矛盾ってありますよね。

 

岡本: お金を稼ぐのは悪いことではないんですよ。そもそも、お金とは感謝の対価。

欲しいものを買う時にお金を払いますよね。欲しいものをつくった人や会社に対する

「ありがとう」という思いをお金でお支払しているのです。逆に自分が稼ぐことも同じ。

お金をたくさん稼いだ、ということは、誰かに感謝されるようなことをたくさんした、

ということなのです。感謝されることは幸せなことだし、楽しいことですよね。

よく「(らく)して稼ぐことはできますか?」という質問を受けるのですが、

(らく)してもうける」よりも「(たの)しくもうける」というのが本来あるべき姿なのではないでしょうか。

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■「無駄遣いするな」って、どういうこと?

―子どもにお金の使い方を教える際には、どのようにしたらいいのでしょうか。

 

岡本:「無駄遣いするな」とか「大事に使え」とか、曖昧なことを言うのではなく、

お金を使うとはどういうことなのかを具体的に示してあげるべきです。

このアメリカ生まれの貯金箱・ピギーちゃんを見てください。

4つのコイン投入口があるでしょう。お金の行先には、「つかう」、「ためる」、

「ふやす」、「ゆずる」、という4つがある、ということをまず知ってください。

その上で、自分が今持っているお金はどのように扱おうか。

子どもが、4つの使い方を意識することは、これからどうやって使っていきたいか、

それぞれの配分をどうしようかと、自分で考える力をつけるきっかけになっていきます。

 

プリント

 

―確かに、子どもにとっての「お金の使い方」って、

目の前の欲しいものに「つかう」しかないですね。

 

岡本:「つかう」にしても、欲しいものをリストにして本当に必要なものはどれか

親子で一緒に考えてみることも必要です。リストの中で今買えないけど欲しいものは、

そのために「ためる」。いつまでにどれくらいためるか計画を立てるところまで

やってみてください。本当に欲しいもののためにためてからつかう方が、

手に入れたときの喜びも大きいことも体験できます。

 

 

■親子で、お金の話をしよう。

 

―「ふやす」「ゆずる」はどうでしょう?

岡本:「ふやす」というのは投資、「ゆずる」は寄付です。

自分以外にお金を必要としている人にお金を渡す、という考え方をもたらします。

例えば自分が応援したい会社の株式を買う。その会社が世の中の役に立つことをしたら、

「投資をしてくれてありがとう」という感謝の気持ちとして利益の一部を還元してもらえます。

「ためる」との違いは、自分のこと以外にお金を使うことでお金を増やすことができる点です。

「ゆずる」も、必要な人にお金を遣うもの。利益としての直接的な還元はありませんが、

相手に喜んでもらえますよね。相手がうれしいと自分もうれしい。

そこにお金を使っていると考える。だからこそ寄付をするときは、

自分が世の中の課題だと思うことは何で、どういうことに寄付したら自分もうれしいだろうかと、

きちんと考えることが必要なのです。

どのようにお金を使うか、ぜひ親子で話し合いながら考えられるようになってほしいですね。

 

■お金はこわくない。

お金の話はきたない感じがする。お金の話は難しい気がする。と無意識に遠ざけていたが、

子どもにとって計画的なお金の遣い方を考えたり、自分自身以外に対するお金の使い方を

考えるきっかけになることがわかった。あと15年早く教えてくれていたら、

私もお金にルーズ、世間知らず、などと言われずにすんだかもしれないよ、お父さん…。

お金の話は親子の学びにも、コミュニケーションの場にもなる。

ちゃんと知ればお金は怖くも難しくもない。

何が欲しい?将来どんなことのためにお金をためようか?

楽しい話を織り交ぜながら、親子で賢いお金の使い方を考えてみてはいかがだろうか。

 

文・山縣 杏 写真・川良友香

 

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ピギーちゃん貯金箱についてのお問い合わせ

info@i-owa.com

 

講師紹介

岡本和久氏

I-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社® 代表取締役社長

03-5789-9821

〒150-0012
東京都渋谷区広尾1-8-6広尾186ビル7階

http://www.i-owa.com

1971年日興證券株式会社入社。ニューヨーク現地法人、情報部などで証券アナリスト・ストラテジスト業務に従事した後、1992年同社を退社。バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・グローバル・インベスターズ)日本法人の代表を経て、2005年個人投資家向け投資セミナーを行うI-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社を設立、代表取締役社長に就任。

 

著書『親子で学ぶマネーレッスン』(創成社)、『長期投資道』(パンローリング)、『老荘に学ぶリラックス投資』(パンローリング)、「金遣いの王道」(林望氏との共著、日経プレミアシリーズ)、「インフレに負けない!資産アップトレーニング」(日本経済新聞出版社)「自分でやさしく殖やせる確定拠出年金 最良の運用術」(日本実業出版社)など多数。