oton+to(オトント) > 子どもと会話 > 私、お父さんにキャッチボール誘われてました。
子どもと会話
2013.8.29
私、お父さんにキャッチボール誘われてました。
「私、お父さん大好きなんです」
ある仕事の打合せの時、初対面のA子さんがそう言いました。
仕事の打合せ、それも初対面で「お父さん大好き」って、いきなりやなあ。
いえ、これ、otontoがらみの打合せだったからそういう話が出たんですけどね。
そんな、お父さん大好きの彼女にいろいろ話を聞いてみました。
A子さんは27才の会社員。WEB関連の仕事をしています。
3人姉妹の真ん中。
ご両親とお姉さん、妹さんは仙台。
お父さんは地元のテレビ局にお勤めとのこと。
お父さん、料理が上手なんですよ。
土日はお父さんが料理を作るんです。
餃子と手巻き寿司とおでんが得意ですね。
「○○パパのおでんが食べたい!」って近所の人から言われるくらいなんです。
お父さんのおでん、シュウマイが入ってるんです。
たぶん料理のセンスがいいんでしょうね。
これとこれを入れればこうなるとかが的確なんです。
それと料理の段取りがいい!無駄がない。
そういうところにポリシーを持っているんです。
家にいるときも仕事を見つけるのがうまくて、
ささっと掃除とかしちゃうんです。
子どもの頃は、近所の私の友だちとも一緒に遊んでくれていましたね。
バンザイって知ってますか?こっちでいうカンケリみたいな遊びです。
そういうのやってた記憶がありますね。
よくお庭でBBQもやりました。炭おこしからお父さんが仕切って、
まあ奉行系っていうんですかね。
怒られたのは2回しかないですね。
ひとつは言葉遣い。
中2のとき学校の教頭先生から電話がかかってきて
タメ口で喋っていたんです。生徒会やっていて先生と仲が良かったから。
そしたら電話切ったあと、先生にその口の聞き方はなんだと。
それともうひとつはホームセンターで。
電動機付き自転車を妹といじって遊んでたら
「やめろー!」ってお父さんが遠くから走ってきて。
妹がペダルを漕いでいる時に、私がその自転車の車輪についている鍵を
ロックするっていう遊びだったんで、危ないですよね。
だからすごく怒られました。
お父さんにはお小遣いもらったり、服を買ってもらったりしたことって
1回もないんです。
よく友だちと喋っていると、そんな話を聞くことありましたけど、
うちは一切なかったなあ。
でも、そういう友だちはお父さんが好きっていう感じでもない。
バカにしている言い方とかもしていたりして。
「うちのお父さん○○でさあ…」みたいな。
そういうのはイヤでしたね。
いろいろ買ってもらったりしていてもそういう感じが。
だから羨ましいと思ったこともなかったです。
お母さんには恋愛のこと、よく相談するんです。
だってお父さんを選んだお母さんだから、男選びは間違いないと思って。
私、どちらかというとお母さん子なんです。
お母さんにはたくさん怒られたりしたけど
なんでも話できるんです。
お父さんに相談ですか?
いや、できないですね。
そもそも、2人だとなに喋っていいか分からない。
こないだ、お父さんが東京に来るって連絡あったときも緊張したんです。
何話せばいいんだろう?って。
でも、高校の時はお父さんの車で毎朝送ってもらってたんですよ。
車の中はお父さんと私だけ。
お互いいつも黙っていました。ラジオ聴いていました(笑)。
ケンカとかぶつかったこともないです。だからよそよそしいのかな。
3人姉妹の中では、私が1番お父さんと遠いんですよ。
姉とか妹とかみていると、お父さんと仲良く喋っていてすごいなって。
いつも3人でお父さんこういうとこ恰好いいよねっていう話もするんですけど、
私がそんな風に思っていることって姉も妹も知らないと思います。
そういえば小学校低学年の時、お父さんとキャッチボールしてました。
3人の中で私だけ。
平日の朝、学校に行く前に、
「キャッチボールしよう」って。
私、あんまり興味なかったんですけど、イヤだって言えなかったんです。
嫌われたくなかったんでしょうね。
お父さん、ずっと野球やっていたから、
自分の得意なことで私とコミュニケーションをとろうとしていたのかも。
町内のゴミ拾いもお父さんと2人で行きました。
朝早くから。
でもやっぱり、お互いずっと黙ってゴミ拾っていました(笑)。
ただ、3人の中で1番お父さんに似ているのは私なんですよ。
1番遠いんですけど、1番近いっていうのかなぁ。
特に、仕事はお父さんに1番近いです。
あとは、ものづくりが好きとか、人と出会うことが好きとか、目新しいものが好きですぐに手に入れないと気が済まないところとか(笑)
お父さんはテレビの仕事だったので、家でもドラマや野球やいろいろ観ていたんです。
地デジのテレビが出た時も、真っ先に買ってきて、
「テレビの仕事しているのだから知っておかないと」って。
そういう姿を見ていて、ずっと一緒にテレビを観ていたりして、
私もテレビとか、作ることとかに興味を持つようになったんだと思います。
お父さんの背中っていうやつですね。
ムスメって、父が思う以上に父の背中を見ていると思いますよ!
で、今私はWEBメディアの企画の仕事。
最近、お父さんとは仕事の話をします。
お父さんの仕事とも共通するところが多いので、
お父さんも嬉しそうに聞いてくれています。
仕事のことでも悩みとかじゃなく、褒められた話をするんです。
仕事でこんな賞をもらったよとか。
そういう話はお父さんにしたくなるんですよ。
お父さんには仕事でいいとこ見せたい。
お母さんには日頃の悩みを相談したい。
そんな棲み分けかな。
お父さんは私のことどう思っているんだろ?
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
こちらの記事もどうぞoton+to(オトント)とは?
-
2018.2.19オトンの流儀とか アーティスト編
もしも、お父さんと息子が同い年だったら友達になるだろうか?どうだろうか?無理だろうか?【第2回】
第2回小学5年生の長女のお父さんを42歳の僕がやるというのはたった1回ですから。 ―そうなんで…続きを読む
-
2014.11.21新米オトン!
オトンはツラいよ!
いやぁ、もう本格的に寒くなってきちゃいましたね・・・ 気付いたらもう12月はすぐそこですもんね。…続きを読む
-
2016.8.29わが家の家訓
子どもに伝えたいこと、そうですね。「雨が降ってもオマエのせいだよ」と。
…続きを読む
この記事と同じテーマの記事はこちら
子どもと会話
-
2022.9.17子どもと会話
蟹
週明けに娘が修学旅行に行きます。 北海道に。 食卓でしおりを見ていました。 「聞いてくれる、ちょ…続きを読む
-
2022.9.11子どもと会話
土曜日の夜は
土曜日の夜は、長男からは冨田勲の ドビュッシー月の光を聴かせてもらい、 次男からは数3の問題にあ…続きを読む
-
2022.9.1子どもと会話
芭蕉から寅さん
古池や蛙飛び込む水のおと 私たちは貴重な人生を生きて、いろいろな活動をしたり楽しんだり するけれ…続きを読む
「いいね」いただくと、oton+toの更新情報がFacebookのタイムラインに表示されるようになります
oton+to Facebookページ
最近よく読まれている記事をご紹介
週間人気記事ランキング
アーティストなオトンの気になる子育てとは?
オトンの流儀とかアーティスト編
-
vol.05 TOKYO No.1 SOUL SET 渡辺 俊美さん
映画「461個のおべんとう」。原作者のTOKYO No.1 SOUL SET 渡辺俊美さんに、親子の実話を聞きました。
-
vol.04 つるの剛士さん
「お前は父ちゃんと母ちゃんの子だから絶対大丈夫だ」。と言われてきました。僕も同じことを子どもに言ってあげたいです。【2017インタビュー】父親 つるの剛士
-
vol.14 エンターテイナー 山口智充さん
ゲームをやめろとは一回も言いませんでした。「よし、ゲームより面白い体験をさせてやろう!」と。【こんな時をせっかくの機会に!2018年インタビュー最終回】
スポーツの世界で活躍するオトンの子育て体験談。
オトンの流儀とかアスリート編
-
vol.05 プロサッカー選手、元日本代表 大久保嘉人さん
どんなダディになりたいか?ビッグ・ダディになりたいです。
-
vol.04 マック鈴木さん
16歳の時に親父から「アメリカかドミニカに行け」って言われたんです。母親は泣いて止めたんですけど、渡米となりました。
-
vol.02 ガンバ大阪 遠藤保仁さん
長女が20歳になってもやれていたらかっこいいな。娘から「もういいんじゃない」って飽きられるくらいまでやっていたいですね。|ガンバ大阪 |遠藤保仁
忙しく働くビジネスマンの子育て失敗談とか。
オトンの流儀とかビジネスマン編
-
vol.37 株式会社ギャプライズ 甲斐亮之さん
一人で完結することなんて本当存在しないんじゃないかと思っています。後編
-
vol.37 株式会社ギャプライズ 甲斐亮之さん
一人で完結することなんて本当存在しないんじゃないかと思っています。前編
-
vol.36 株式会社スタームービング 山本恒夫さん
子どもは5人ですが、一人ずつと過ごす時間は必要だと思います。絆が深まりますから。【第2回】
オトンが家族で楽しめるイベントや講演のご紹介
イベント情報
-
2020.3.14
3/25(水)絵本ガレージBAR 開催中止のお知らせ
-
2019.10.15
【親子参加イベント】10/27sun 藤沢市鵠沼海岸でビーチスポーツ体験会(入場無料)のお知らせ! いろんなアクティビティがあるよ!
-
2018.12.3
【絵本ガレージ クリスマス編】お父さんがグッとくる絵本たち。
oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介
父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。
布施太朗・著¥1,300(税抜)
いいねいただくと、oton+to更新情報が
Facebookのタイムラインに表示されます
Facebookのタイムラインに表示されます