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子どもと会話
2013.1.17
家族の習慣。車中泊!
山口県出身の東京在住、社会人1年目のMさんちの話。
お父さんとお母さん、Mさん、そして3つ下の弟の4人家族。
お父さんは高校で簿記とコンピューターの先生をした後、
今は自分でパソコン教室を開きながら
キャリアコンサルティングのような仕事をしている。
とにかく仕事好き。
お盆でも正月でも
「とりあえず会社行ってくる」という感じ。
そんなMさん一家の話をききました。
「家族そんなに仲いいわけでもないんですけど」
「父親との会話もほとんどないし」
娘 Mさん曰く、お父さんは娘に対して、基本、放任主義。
お母さんはピアノの調律師。
娘に対して、けっこう干渉してくる。これも娘曰く。
この家族の習慣は、買い物と温泉。
温泉であれば熊本か大分、買い物は小倉か博多。
いく時はだいたいこんな感じ。
夜中の12時くらいに、お父さんの運転で出発。
4〜5時間クルマを走らせ、
早朝熊本に到着。そのまますぐ温泉に入り、
一旦クルマに戻り3時間ほど寝る。
10時ごろ、ガイドブックに載っているようなお店、
たとえば石釜で焼いているパン屋さんなんかに行き、
みんなで朝ごはん。
家族4人で車中泊という習慣。
これが博多で買い物の場合だと、
やはり、朝に博多に到着。
到着すると家族は解散し、みんな別行動。
お昼にみんな集合してどこかのお店で昼食。
そしてまた解散。それぞれが好きに買い物をして
夕方みんな集合してデパ地下で夕ごはんのおかずを買い、
車で山口へ帰るというもの。
(時にはここから熊本へ行くというときも)
小さかったときは、お父さんは弟と行動していたが、
大きくなるに連れてみんな個人行動になってきた。
いつも言い出しっぺのお父さん、
博多に行って何を買うのかといえば、
特に買うもんなんかはない。
別にわざわざ博多でなくてもいいような、
本屋さんとか電気屋さんにいるようだ。
そういえば、みかんを買っていた時もあった。
温泉に行ってもお父さんはそんなに入らない。
みんなでクルマに乗って、出かけるというコトが好きなよう。
かといって、道中、楽しい会話をしているわけでもないのだけれど。
「そういえば、お父さんに申し訳なかったなあと
思っていることがあるんですよ」
中学1年の時のこと、
ある日友達と、
『お父さんとまだお風呂に入っているか』という話になった。
ほとんどの子が、もう入っていなかった。
そこにある友達がひとり、
「私、一緒に入っちょーよ」と。
「えーっ!!!!!」って感じになったけれど、その子は開き直って
「でも、うちはそういう家やし」とばっさり。
Mさんもその時はまだお父さんとお風呂に入っていた。
特に何も考えていなかった。
でも、その場では言えなかった。
その友達のように開き直ることもできなかった。
そんなことがあったすぐ後、いつものようにお父さんから
「博多行くぞ」と。
みんなでクルマに乗り、普通に買い物をし、
お昼ごはんを食べ、また買い物。
ただ、その日は午後のお茶の時間も集合ということだった。
お父さんがテレビで仕入れた情報、
博多にあるおいしいケーキ屋さんにみんなで行こうということだった。
Mさん、家族4人でケーキ屋さんに入るのがものすごくイヤだった。
お店には、同じ年くらいの子が友達同士でいたりして。
博多にくるからとオシャレして背伸びしたのに、
仲良くお父さんなんかといるのが、子どもっぽくて、
恥ずかしいと感じてしまった。
みんなでお店の中へ。席につく。
『わたしはものすごくイヤだ!』という態度を露骨に出していたと思う。
それを見て、それまでとても機嫌のよかったお父さんも
「なんなんか!」と。
怒鳴ったわけではないが、そのくらい怒っていた。
この話、ずーっとお父さんに悪かったなんてことは思っていなかったし、
むしろとっくの昔に忘れていた。東京に出てきて、それもごく最近になって思い出した。
「お父さん、怒ってたけど、悲しかっただろうなって思ったんですよねえ」
高校生の時に、「東京の大学に行きたい」というと
「じゃあお前はその時点で嫁に行ったとみなします」
今は、Mさんは東京で弟は広島に住んでいる。
お盆やお正月しかみんなで顔を合わせることはないが、
お母さんは、「熊本、何日ならいけるの?」とか言って、
帰省すれば家族で出かけるのがもうセットになっている。
クルマの中では音楽を聴いていることが多い。
選曲はお父さん。
最近はJ-POPをボサノバにアレンジしたものを聴いている。
ユーミンが好きなお母さんにユーミンのボサノバアレンジバージョンを聴かせて
「これ何でしょー?聞いたことあるやろー?」とニヤニヤしていたり。
クルマで聴く音楽をマメに仕込んでいるようだ。
お昼休みはウキウキウォッチン♫
笑っていいともは夕方4時からやっているよ。
山口県がご実家のMさんちのおはなしでした。
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