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お父さんの絵本ガレージ

2020.7.22

【第2回】輝く!絵本ガレージ大賞!!

なかなか先の見えない状況ではありますが、そんな中!そんな中ではございますが、今年で2回目となる「輝く!絵本ガレージ大賞!!」を発表させていただきます。

 

東京、神保町にある絵本専門店ブックハウスカフェにて、昨年度も3ヶ月に1度のペースで開催していた「絵本ガレージBar」では、オトンとたたまにオカンたちが集まって、絵本を肴に絵本を楽しんでいました。そしてこのoton+toでも「絵本ガレージ~お父さんがグッとくる絵本たち」を紹介。昨年度はいろんなオトンの質問や悩みに答えるカタチでオススメ絵本を紹介させていただきました。

 

そして今回、2回目となる「輝く!絵本ガレージ大賞!!」どこかで聞いたようなフレーズであることは否めませんが、昨年度、紹介させていただいた様々な絵本の中から、選書(絵本ガレージBarではお父さんたちへの読み聞かせも)をされた近藤麻智子さん、ブックハウスカフェの茅野由紀さん、そしてoton+toの布施が厳正な協議を行い、

大賞1作品、部門賞3作品を選出しました。

 

気にはなっていたけど、まだ読んだことがないというお父さん、気にもしてなかった、知らなかったというお父さんも、まずは受賞したこれらの絵本、ぜひこの機会に、家族で読んでみませんか。

 

 

【うちで冒険しよう賞】

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きょうは みんなで クマがりだ』

再話:マイケル・ローゼン 絵:ヘレン・オクセンバリー 訳:山口文生 評論社

 

昨年夏の「絵本ガレージ ぼうけん編」でご紹介した絵本です。ブックハウスカフェでのイベント「絵本ガレージBar」で読んだときには、お父さんたちの感想がそれぞれに豊かで、とても盛り上がったのが印象的でした。知識や科学絵本を好むお父さんも多いなか、“父子がクマがりに出かける”という究極のファンタジーだって、お父さんのこころをこんなにも動かすのだ!と、あらためて実感、うれしく思った1冊です。 家族とおうちで過ごすことの多かったこの春。いつもよりじっくりと、絵本を読んだご家庭もあるのではないでしょうか。そんな日々の過ごし方は、雨の日や、真夏の暑すぎる日、なかなか外出できないときにも活かしていけますね。

絵本を開けば、いつでも、どこでも、想像の世界を冒険することができます。父子の冒険心をくすぐる絵本に、この賞を。 コメント:近藤麻智子

 

 

【ブックハウスカフェ賞】

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『えをかくかくかく』

エリック・カール 作 アーサービナード訳 偕成社

 

表紙に描かれているのは、美しい真っ青な馬。ページをめくると、真っ赤なワニ、真っ黄色な牛、ピンクのうさぎ、そして、水玉模様のろば!こんな色の動物はいないって?いえいえ、何をどの色でどのように描くか、それは「絵描き」の自由。そして、絵を描いたら誰でもその時から立派な「絵描き」。

この本の作者は、『はらぺこあおむし』(偕成社)で世界的に有名な「色の魔術師」エリック・カールさん。はらぺこあおむし以外にもたくさんのいぶし銀のような絵本がある。この本は、既成概念に捕らわれず、自由にそして気軽に絵を描こう、自分だけの色を探そうと、読者を誘ってくれている。

どのような時代でもどのような状況でも変わらない事実、それは、「頭の中はその人だけのもの」ということ。想像すること、考えることは、誰にも侵すことのできない、自分だけのサンクチュアリ。空間も時空も超え、科学的な尺度も不要、架空な世界へも自在に飛んで行ける。絵を描くことは、その自由をアウトプットする一つの手段。とはいえ、「自由に描く」というのは実はけっこう難しい。空は本当に青の絵具で塗るのだろうか。自分の心にうそをついていないだろうか?――自由に描くことは考えることでもある。そしてそんな風に描かれたその絵は、きっと自分を守る宝物になる。

さあ、自由に絵を描こう。

コメント:ブックハウスカフェ茅野由紀(ちのゆき)

 

 

【oton+to賞】

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『川は どこから ながれてくるの』

作:トマス・ロッカー 訳:みのうらまりこ 偕成社

 

これはですね、二ューヨーク・タイムズ社で「1984年度、最もすばらしいさし絵の児童書」に選ばれた絵本です。

「この川は、いったい、どこから ながれてくるんだろうね」。夏の夕暮れどきのそんな会話をきっかけに祖父と孫の2人はキャンプへ。川で遊び、テントを張り、焚き火を囲んで、、、。四万十川をカヌーで下りながら子どもたちと同じような体験をした私オトンにはたまらないシーンなのでございました。川と焚き火とテントはロマンです。子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない!世の中をもっと自由に動けるようになったら、ぜひ、こんな体験をしてみてはいかがでしょう?

コメント:布施太朗(oton+to)

 

【絵本ガレージ大賞!】

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『ともだち』

文:谷川俊太郎 絵:和田誠 玉川大学出版部

 

実は7年ほど前にもこの絵本を紹介させてもらったことがあります。その時に書いたのがこちら。

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とある会社の最終面接でのこと。「これまでの人生で一番失敗したなあと思うことってなに?」という質問にある学生が少し考えてから「中学生のときにダブルブッキングしたことです」と。「何の?彼女?」「いえ、友だちと遊ぶ約束をしてたんです。別のグループの友達それぞれと。その時間が重なってしまって」「それがこれまでの人生で一番失敗したこと?」「はい」。このはなし、すごくいいなと思ったんです。ご両親からは、『友だちは大切にしろ』とずっと言われてきたんだそうです。「で、どうしたの?」「両方とも約束したから、ひとつのグループと遊んで、途中抜けして、もうひとつのグループのところに行きました」。

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今年は、ともだちと会えることがなかなかできないできない日々をみんなが過ごしましたね。「ともだちってなに?」子どもにそんな質問をされたら、なんて答えますか?大人になって、ともだちとは連絡をとっていますか?この絵本は、親子で一緒に考える機会を与えてくれます。ぜひ自分のともだちのことも考えながら、思い出しながら、子どもと一緒に読んでみてはいかがでしょう?

コメント:布施太朗(oton+to)

絵本ガレージ大賞第2回

 

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布施太朗・著¥1,300(税抜)

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