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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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ミュージシャン、芸人、俳優 マキタスポーツさん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.02

中3の娘と2人で関ジャニのコンサートに行ったんです。新幹線でゆで卵食べながら名古屋まで。ライブを見て感動している娘を横目に、俺すげえいいことしてるなーって(笑)。

ミュージシャン、芸人、俳優 マキタスポーツさん

ミュージシャン、芸人、俳優 マキタスポーツさん

家族構成:妻、娘(中3)、娘(小4)、息子(2歳)、息子(2歳)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―それは豪華ですね(笑)。ちなみに今までお子さんと付き合ってきた中で、これは失敗したなあ〜とかやっちまったなあみたいなことは?

いっぱいあるなあ。やっちまったなあっていうのは。ううん、今現在もやっちまってる最中だし・・・。

―やっちまっている最中?(笑)

かもしれないですねえ。長女を中学受験させたんです。合格して、結果的には彼女はその学校に行ってよかったって言っているんですが、僕が中学受験って言い出したのは、10月とか11月くらいなんですよ。翌年の2月には受験。つまり準備期間が3ヶ月ないという状態の中、それこそ僕が急に思いつきで「受験するぞ」って。

―それはすごい。

ただその時はカミさんも否定的でした。そんなことする必要ないんじゃないかと。これは完全に僕のエゴだったんです。彼女も全然乗り気じゃなかったし。僕の友人で賢い奴がいるから、そいつらに家庭教師になってもらったんです。一緒の事務所で同じラジオ番組やっているサンキュータツオっていう学者芸人がいるんですよ。今、一橋の非常勤講師とかもやっている奴なんですね。国語の専門家なんです。彼に国語の解き方を教えてもらいました。「本当に受験するんだったら、マキタさんもやってください」って彼が言うので、僕も出された過去問を見て解きました。カミさんも。答え合わせしながら「ここがいけなかったね」ってことをみんなでやる。娘も本当になんでこんなことやらなくちゃ行けないのかって感じでしたけど、結果、合格してよかったよかったみたいな感じにはなったし、実際その学校に通い始めたら、本当に学校がいいって言ってくれてはいるんですけど、あれはやっぱり僕のエゴだったなあって思いますね。

―なるほど。

彼女に対して、この辺で人生を切り替えて新たなステージへ上がってもらいたいっていう僕の思いが入っているんですね。それは彼女の選択ではないんです。緩やかな過程の中で、こんな選択もあるんだっていうことを彼女自身で掴んでいくという機会を僕は奪い、強引に君のためみたいなことを言いつつそうさせてしまったってことに関して、俺はいわゆる過干渉なんじゃねえかなって思ったり。本当は自分で選択出来るということを経験させてあげるべきなんですが、、、。他にもやっちまったのは色々とありますね。

―他にもたくさん?

愛ゆえの難しいところです(笑)。こっちは色々なことが分かっているから、子どものために、良からぬことはあらかじめ外しておこうという気持ちで、こっちの方に行くべきだってことをつい言ってしまうんですけど。

―そうですね、親は先回りしたくなりますからね。

そうなんです。先回りしてしまうじゃないですか。

―うん、しますね、つい。

それでよかったということがあったとしても、本当に自分の頭で考えられる力を作ることの方がいいはずなんですよね。

―そうだと思います。この本(マキタスポーツさんの著作:「アナーキー・イン・ザ 子供かわいい」アスペクト刊)では子育てとは修行だって書かれていましたけど、そこは今も変わらずですか?

変わらず修行ですね、これは。僕、社会性とかあまりないタイプの人間だったと思うんです。家族というのは、社会で一番小さい社会ですよね、身内ではあるんですが、自分以外の他者との中で、折り合いをつけて行くってことですよね。その中でいざこざがあったり、問題が出てきたりしながら。それで問題が解決したらほんとに良い方向に行くのかと思いきや、実は5年後くらいに何かが待っていたりするかもしれないわけじゃないですか。だから、安心は全く出来ないです。一番油断したい空間である家庭が、実は社会と全部繋がっていて、家庭での失敗とか経験を積むことが、社会にも活きていくわけで。

―具体的に訊いてみてもいいですか?

例えば、誕生日とかっていうことに関しての感性が著しく欠落しているところがあって。それは僕の親が、自分の誕生日を祝ってくれなかったからなんですけど。

―なるほど、はい。

だからものすごく冷ややかなんですよ、誕生日に対して。今でもあまり変わらないんです。でも「誕生日パーティーです!」ってスタッフがサプライズを仕掛けてくれたりすることがあるんですけど、基本的にどうリアクションとっていいか分からないんです。心からありがとうって言うことが出来なくて。さらにいうと、これ何の意味あるの?っていう気持ちがどこかにあるんですよ。だけど、仕掛けられたらそれに応えるってことは社会性じゃないですか。それは家族に対しても同じで、誕生日パーティーや何か記念日的なことをすることで子どもたちに社会性を身に付けさせるということは、僕にとっても身に付けるべき社会性でもあるんですよね。

―社会性、なるほど。

なので、やっぱり修行なんですよ。

―じゃあ誕生日について、自分の中でプライオリティ上げているんですね。

そうです、だから他にもそういうアニバーサリー的なもの以外にも、セレモニー的なものがあるわけじゃないですか。年末の大掃除とか。正月は正月らしく、あけましておめでとうございます、って言ってからとか、おせちを食べてお年玉をあげてみたいな。様式とか、形式とか。

―はいはい。

そういうことに対して、全部無意味だっていう考えを持って悲観的な気持ちになっているわけではないんですが。言ってしまえば人生って全部無意味なものが連続しているわけじゃないですか。無意味なものをどういう風に楽しんで関わりあうのかっていうのは社会性なんで。僕は社会性が足りない人間だったから、家族を持つようになってから社会性を身に付け始めているってことにおいては、僕以外の家族のメンバーには、育ててもらっているっていうのが本心です。ずーっと進行形で、答えがなくて。だから僕にとって子育ては修行以外の何ものでもないです(笑)。

インタビュー会場協力:野菜バル noki shibuya(https://www.facebook.com/nokishibuya/)

マキタスポーツさん

今回の"オトン"なアーティストは、

マキタスポーツさん

家族構成:妻、娘(中3)、娘(小4)、息子(2歳)、息子(2歳)

オトンが楽しく暮らすマンション。

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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