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夏休みの思い出
2016.8.15
昨日は次男が骨折りました。
昨日は、我が家の次男シンが骨を折りました。
山梨県にある山中湖に地域のサッカーチームで行っている合宿2日目のことです。
合宿に同行してくれているママさんから、
救急車で病院に向かったと連絡が入りまして、
どのくらいの怪我かというのは診察前なのでまだなんともいえないけれど
とにかく、山梨の病院のほうに向かってほしいと。
そのとき、たまたまジイジとバアバが久しぶりにウチに来ていて、
家でBBQでもしようかと準備をし始めたところで、
まあ、不幸中の幸いとでもいいましょうか、
ジイジが買ってきてくれたエビスビールを飲む寸前のことでした。
長男と娘と晩ご飯などをよろしくとジイジとバアバにお願いし、
オトンとオカンは、 車で山中湖に向かったのでございます。
8/14(日)の夕方、巷ではUターンラッシュ。東名高速の逆側車線は
渋滞の列。下り車線はとても順調に流れております。
なかなか順調ですなと、逆車線を横目に見ながら快適な気分で
山梨の病院に車を走らせております。
助手席に座っているオカンのLINEに、同行ママから現地の状況を知らせてくれる
連絡が入ります。
どうやら練習試合中にキーパーのシンがゴール前で他の子と接触して折ってしまったらしいです。
レントゲンをとったところ、右足のくるぶしの上あたりが2本折れているよう。
いまは診察待ちだと。
ベットに寝ているシンの顔アップの写真も送られてきました。
2本ってのは、多いなあと思いながら、でもひとまず病院に行って
ベッドに寝かしてもらっているということは
ひとまず痛み止めかなにかで落ち着いているのかなと。
途中、オカンがスマホのアプリ、snowを開いて、
自分の顔をいじっております。
「何してるの」ときくと、元気つけてあげるのにシンに送ってあげたいと。
シンもはじめてのことで不安なところ、もしかしたらこういうの送ったら逆効果かなあと
オカンが言ったんですが、
「いや、いいではないか。不安だけど痛みも多少落ち着いているだろうし、送ってあげよう」
とオトンは言いまして、オカンこのような写真を複数同行ママの携帯に送ったのでございます。
その写真がこちら。
こんなのや
こんなのとか。
送ったあと、喜んでいるかなと反応を待っていたんですけど、
同行ママから返ったきた反応は
「見せたけど無反応」とのこと。
オトンとオカン、ちょっとしくじった気分になる。
気を取り直して、病院へと急ぎました。
1時間半ほどして病院へ到着。
前で監督が待っていてくれていました。
オカンが先に病院の中に入り、
私は車を停めて、監督に案内され少し遅れて部屋に入ると、
シン、ベッドに横たわり、オカンの手を握って
「イタイ!イタイ!」と顔をしかめ、半泣き状態で
大声で叫んでおります。
救急の患者が多く、痛み止めの座薬をいれただけで
まだ診察を受けておらず、ずっとここで寝ているとのこと。
オトンの到着にも気づくと、手を差し出し、
「オトンも手を握ってくれ」と。
寒気もしていて毛布にくるまりながら、
オトンとオカンの手を握りながら、ずっと大声で叫んでおります。
総合病院の待合室じゅうに響く声で。
ここまで痛かったんだと、連絡はもらっていたもののようやくシンの苦しい状況を実感し、
先ほどのオカンの写真は、全くもって間違ったアプローチだということに気づきました。
看護師さんにきくと、いま、大きな手術をしているところでそのあと
2人待っている患者さんがいて、その方々も結構大変なので、
まだ時間がかかるとのこと。
とにかくシンが叫ぶ中、手を握ったり、水をすこし口に含ませてあげたりして
待っているしかありません。
監督も同行ママもずっと待ってくれております。
痛さの度合いにも周期があるようで、一瞬痛みがやわらいだところで
「ママ、スマホ貸して、コタ(兄)とノン(妹)に送る」と。
シン、ママが先ほど送ったアプリ、snowを開いて、
自分の顔をコラージュして、兄妹に送りました。
それがこれ。
これを見るだけでは、本人の苦しい状況が全くわかりません。
そのあと、スマホに保存されている兄妹の写真を使って
こんなメッセージを送っておりました。
兄、妹からも返信が
シン、「笑わさないでくれ、イタイ」と言いながら
激しい痛みのほんの一瞬の切れ目を使って、兄妹こんなやりとりをしておりました。
「なんでsunowなの?」ときくと
俺は大丈夫だよと伝えたいからなのだと。
そして「ママ来てくれてありがと、オトン来てくれてありがと」
と、この言葉を繰り返しておりました。
オトンとオカンが到着して3時間ほど経ったころ、診断となりました。
つまり、救急車で運ばれてから6時間経って、診察。そのあいだ座薬を2回入れました。
そして、先生にきくと、手術が必要だということ。
山梨の病院で手術をして数日入院するか、
紹介状を書くので、今日、地元、神奈川県の藤沢に帰って、地元の病院で手術するか
のどちらかということ。なので、このまま地元の藤沢に帰ることを選択。
ただ、藤沢に戻って手術するにしても、いまここである程度骨をもっと
正しい位置に戻してからじゃないとということで、
痛いとは思うけれど、少し足を引っ張りますと。
シンこれにものすごく反応、というか抵抗。
あれだけ叫ぶほど痛いところをさらに痛くというのは、もうガマンができないと。
「何秒で終わるの?」としきりに聞く。
看護師さん「んー、何秒っていうのはちょっと、分かな」
「分って超ありえねー!!!!うわー、オレ絶対イヤだ!!!!」
みんなで、ゆっくり話をしながら、少しずつシンが覚悟できるように持って行きます。
そして決めるのは自分だ、シンという自覚を持ちながら、できるだけ早くお願いしますと。
オトンとママの手を握る。これなんか前にあったような光景だと思ったら、
思い出した、シンが生まれる分娩室だと思いながら、シンの手を握る。
シン、緊張のあまり全身が震えています。
そして、先生2人と看護師さん1人の3人がかりで足を引っ張り、
シンが叫ぶ中、骨を整えてくれた。
1分もしなかったかな。
終了。
シン、安堵の顔。そしてハイタッチ。
で、シンを車に乗せ、
できるだけ振動をさせないようにゆっくりと藤沢に向かったのでございました。
そして夜中の1時すぎ、藤沢の病院、救急窓口に到着。
先生に診てもらい、やはりできるだけ早い手術が必要だということで
そのまま入院となりました。
いま、これを書いているのは手術の待合室。
シン、ただいま手術中、1時間半ほど経過したところでございます。
もうすぐ終わるかな。
手術が終わったら、全身麻酔で寝ていると思います。
車椅子は楽しそう。
行ってきます。
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