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プロコーチによる、コーチングマインドを活かしたオトンな子育ての仕方

2021.5.7

子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~

世の中の子育てを楽しんでいる素敵なオトンの皆さま、こんにちは!お父さんコーチの山 田 真伸(やまだ まさのぶ)です。

 

前回は、私の自己紹介が中心でしたが、今回からは、実際にコーチングスキルを紹介いたします。

 

今回紹介するのは、“傾聴”です。

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傾聴とは?

傾聴の3つのポイント

傾聴自体の意味は、「耳を傾けて聞く。注意深く熱心に聞くこと。」です。改めて、傾聴と聞くと少し構えてしまいますが、普段皆さんが子どもとコミュニケーションを取るときに、当たり前に行っていることでもあります。ただ、当たり前が故に、「聞いているつもり。」になってしまいがちです。

 

傾聴する際に、私が大切にしているポイントが3つあります。

 

●話を最後まで聞く
●先に結論を出さない
●非言語的な情報を受け取る

 

それでは、実際に①~③に沿って、一緒に傾聴について考えてみましょう。

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「。」まで聞けている?

傾聴ポイント①

①の、「話を最後まで聞く」ですが、これは、「子どもの話を句読点の「。」まで、きちんと聞こう。」ということです。

 

「そんな当たり前のことやっているよ。」そんな声が聞こえてきそうですが、実は、子どもの話を「。」まで聞けていないことは多いです。

 

この「。」まで聞くことは、子どもにとって「お父さん、ちゃんと話を聞いてくれている。」という安心感にも繋がります。逆に、「。」まで聞いてくれないと、「お父さん、私にあまり興味がないのかな。」と思ってしまいます。

 

子どもにとり、「。」まで話を聞いてもらうことは、自分の存在を認めてもらい、「私は話して良いのだ、安心して存在して良いのだ。」そんな気持ちに繋がります。

 

親は子どもに「話をきちんと聞ける人になって欲しい。」と願いますが、親である私たちが、「子どもの話を最後まで聞けていない。」そのようなことは避けたいですよね。話を最後まで聞いてもらった体験がある子どもが、話を聞けるようになっていくのではないでしょうか。

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答えは、子どもの中にある

傾聴ポイント②

②の、「先に結論を出さない」ですが、これは最初に説明した「。」まで聞くことと関連が強いです。

 

子どもの話を最後まで、「。」まで聞かずに、親が先に結論を出して、子どもが考えることを阻害してしまうことって多いですよね。例えば、子どもが相談してきた時に、話しの途中で、「それは、〇〇ということでしょ。」と先に結論を出してしまうことは、実は、子どもが自分で考えるきっかけを奪うことにも繋がりかねません。

 

コーチングでコーチが大切にしている原則で、「答えはクライアントの中にある。」そんな言葉があります。それを「答えは、子どもの中にある。」と置き換えてみてはいかがでしょうか。

 

そうすると、「答えは子どもの中にあるのだから、きちんと最後まで話を聞いて、子ども自身がどうしたいか、結論も含めて子ども自身が考えられるような関わりをする。」と、親の子どもの話を聞く姿勢が変わってきます。

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言葉以外の情報が教えてくれる大切なこと

傾聴ポイント③

③の、「非言語的な情報を受け取る」ですが、子どもの話す内容自体の理解だけでなく、その時の子どもの表情、声のトーン、仕草など、非言語的な情報を親がキャッチしてあげることも大切です。

 

子どもが話をしている時に、何か表情が浮かなかったり、早口になっていたり、手を動かしているなど、そのような非言語的な情報が、子どもの状態を教えてくれることがあります。

 

そのような情報をキャッチし、子どもに、「なんとなく元気がなさそうだけど、学校で何かあった?」と、そんな声掛けに繋がり、「、、、うん、実は。。。」と子どもが話してくることもあります。

 

メラビアンの法則というものがあり、人は、情報を判断する際に、言語:7%、聴覚:38%、視覚:55%と、言語からの情報に比べて、非言語情報である聴覚や視覚から得ている情報が多いとされています。

 

ぜひ、子どもの言葉の内容だけでなく、非言語的な情報を受け取る、そんなことを心掛けてみましょう。

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オトンも傾聴される体験を♫

オトンも傾聴される体験を

今回の傾聴に関しての内容いかがだったでしょうか?私自身、コーチングを学び始めて傾聴を知り、「子どもの話を聞いている“つもり”だった。」かに気づくことができました。

上記のことを、実践していく中で、少しずつ傾聴できるようになり、「子どもの話を聞くことが楽しいな♪」と変化してきました。

 

オトンの皆さんにとって、子どもの話を聞く、「傾聴って何だろう?普段、子どもの話を聞けているかな?」そんなことを考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

最後になりますが、オトンである私たちが、話を聞いてもらう「傾聴される体験」を沢山してくださいね。傾聴上手になるには、自分が傾聴される体験がとても大切になってきます。

 

次回は、子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果がある、ペーシングとリフレインを紹介します。

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今までの連載と、これからの連載内容

【はじめに】

① オトン(お父さん)の日常の子育てにコーチングマインドを (4月16日公開)

【オトンのコーチングマインドスキル編】

② 子どもの話を最後、「。」まで聞くことの効果 ~傾聴~ (5月7日公開)
③ 子どものペースやテンポに合わせて寄り添ってみることの効果 ~ペーシングとリフレイン (5月21日公開)
④ 子どもが100点を取った時だけでなく、そもそもの存在を認めてみよう ~承認~ (6月4日公開)
⑤ 子どもには過去への詰問ではなく、未来への質問を ~質問~ (6月18日公開)
⑥ 子どもにはダメ出しではなく、目標や夢に対するフィードバックを ~フィードバック~ (7月2日公開)
⑦ 子どもへのコーチングマインドを活かした、イケてるオトンの声のかけ方 ~コーチングスキルのまとめ~ (7月16日公開)

【オトンのコーチングマインド応用編】

⑧ オトンが子どもの時の、親との出来事を思い出してみよう (8月6日公開)
⑨ オトン同士で、子どもの自慢話をしてみよう (8月20日公開)
⑩ オトンの今の仕事、そして夢の話を子どもにしてみよう (9月3日公開)
⑪ オトンとしての、あり方を考えてみよう (9月17日公開)

【おわりに】

⑫ かっちょいいオトンの背中を魅せ続けよう (10月1日公開)

毎月第1、3金曜日が連載予定日です。

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執筆者プロフィール

山田プロフィール写真

山田 真伸(やまだ まさのぶ)
コーチングオフィス Be a Smile代表

北海道出身神奈川県在住
3人の子ども(12歳の男の子、4歳の男の子、2歳の女の子)+8歳のチワワ

【保有資格】
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
一般社団法人コーチングプラットフォーム認定コーチ
理学療法士

【大切にしていること】

あり方
「私自身が笑顔で、周りの人も笑顔にできる存在であり続けたい。」

ビジョン
「自分の選択に肯定感を持つ。」一人ひとりが笑顔でそう思える世界をつくりたい。

【コーチとしての活動】

2020年6月6日に理学療法士として会社に勤務する傍ら、個人事業主として「コーチングオフィスBe a Smile」を立ち上げ、プロコーチとしても活動を開始。

プロコーチとしての活動は、会社経営者、マネージャー層、子育てに悩むお父さん、医療介護従事者などを中心にパーソナルコーチングセッションやに加えて、コーチング、コミュニケーションに関しての企業研修、セミナー講師。2020年8月からは毎月、お父さんのためのお話し会(日常の子育てにコーチングマインドを)を主宰。その他にも、理学療法士の養成学校に通う学生のために定期的にプロボノコーチングセッションを提供し、未来の理学療法士をプロコーチとして支援している。

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