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僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第1回】
振付師・タレント 東京都在住 パパイヤ鈴木さん
家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)
今回は振付師・タレントのパパイヤ鈴木さん。おやじダンサーズとしての活躍でも有名です。お子さんが小学生の時、家族4人で沖縄に移住。東京に住んでいた時よりもパパと遊ぶ時間が出来たと、その暮らしぶりは以前テレビでも放映されました。それから数年、上の子は今、東京の高校に通い、家族の暮らし方も変化。東京新聞で子育てコラムを連載されているパパイヤ鈴木さんの本音をいろいろ伺いました。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗 写真:芳山勇人
第1回雨が降った時、嫁と娘は雨に濡れながらもなんとか帰るタイプで、僕と息子は雨が止むまで待つタイプです。
―よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―今、娘さんが高校1年生なんですね。
はい。そして息子が中2です。
―今、みなさん沖縄にお住まいですか?
嫁さんと息子が沖縄で、僕と娘が東京暮らしです。
―そうなんですね。娘さんはいつから東京に?
東京の高校に入学してからです。今は父と娘の2人暮らしです。
―娘さんとの2人暮らしはいかがですか?
最初はすごくイヤでした。僕、気を遣うタイプなので。まあ嫁さんの前でも気を遣うし、家族みんなの前でも気を遣うんですが(笑)。犬くらいですよ。僕が気を遣わなくて済む相手は。娘は僕が気を遣うのを知っているので「パパ、疲れちゃうんじゃないかな」って娘に思わせるのがかわいそうでイヤだったんです。でも、いざ生活が始まってみるとそこまでではなかったんですが、やっぱりね。娘は言いたいことを僕には言えないのでね。
―お互い気を遣っている感じが伝わってきます(笑)。
ただ、月に1回、嫁さんとシャッフルします。僕が沖縄に帰って嫁さんが東京に来るんです。娘は嫁さんにはワァーっと言えるので、それで娘はリフレッシュです。嫁さんは「娘にああ言われた、こう言われた」と僕に愚痴るんですが、そこは僕が受け皿になるので、それでリフレッシュです。割といいグルーブになっていると思います。
―面白いですね。
息子はのほほんとしているので、嫁さんにも当たることなく、僕にも気を遣っていると思うんですが、いつもハッピーな状態でいます。
―娘さんとは家で顔を合わせることは多いですか?
もちろんです。毎朝、僕がごはんを作って食べさせて、弁当も作って、晩御飯も僕がいる時は僕が作ります。で、食事をしながら学校の話を聞いてあげて「良かったんじゃない」みたいなリアクションで、少し盛り上げる感じで話をして、眠くなったら寝ます。平日はそういうルーティーンが出来ました。
―週末はどんな感じですか?
週末は娘は一人なんです。僕が東京にいないので。まあ、もともと炊事洗濯掃除、何でも出来る子なので、花嫁修業はOKですね。なので、その分平日は僕が全部やると決めているんです。決めているという言い方は娘にはしていませんが、僕が家にいる時は娘には一切やらせません。
―なるほど、パパイヤさんの決めごとなんですね。
決めごとといえば、僕らが結婚した時に、子どもにはブレーキばかりかけるのはやめようねって話をしました。むしろやれやれって言っています。それには2つのメリットがあるんです。やり慣れることとやり飽きること。たとえば昔、子どもにケータイを渡した時の話ですが、あれ危険な時に鳴らすためのブザーがあるんですよ。だからはじめブザーを好きに鳴らしていいと言ったんです。ブーブーブーブーずっと鳴らせって。そうするとやり慣れるんですよね。消火器も普段使い慣れていないと、いざという時出来ませんよね。だからやり慣れておくことは大事です。それと親がやれやれって言うと、やり飽きるんですよ。
ブレーキしかかけないと、子どもはその言葉を聞かずに逆を行こうとしますから。だから飽きるまでやらせるっていう忍耐力を持つことが親には大事なんじゃないかと思うんです。
―なるほど、ダメと言わないということですね。
はい、直接ダメと言うのではなく、子どもたちを騙してやめさせたことはいろいろあります。
―子どもたちを騙した?
例えば、息子がまだ小さい時、足をすぐテーブルに乗っけていたんです。その時「すごいこと教えてあげよっか。足ってテーブルの上に上げると臭くなるんだよ」って。「ウソ!」と言いながら息子が足を嗅いでみたら「ホントだ!」って信じたりして(笑)。
第2回 ”「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。でもそれって意外と大事なことのような気がします。”に続きます。
今回の"オトン"なアーティストは、
パパイヤ鈴木さん
振付師・タレント家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)
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