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親父は最高にダサい形で離婚をしました。でも親父が僕の理想のスタイルなんです。【第2回】
映像・WEB制作会社 経営 千葉県松戸市 池辺政人さん
家族構成:妻、娘(小1)、息子(5歳)
今回は、海が好きで江戸川の土手が好きなオトンの池辺さん。平日はどんなに早く仕事を終えても家には帰らずアメ横の立ち飲み屋へ。その代わり週末はどっぷり家族と。理想の家庭は亭主関白親父ワントップスタイル。それもこれも大好きなお父さんの姿をトレースしているのだとか。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
第2回色んな先輩や仲間を見てきたけれども、みんな母ちゃんに支配されているんですよ。それを見ていて、おれは本当虫唾が走っていました。
―子育てというか教育というか、とにかく子どもに対してご自身が思い描いている感じっていうのがイメージを、実践しているんですね。
実践していますね。思い返すと、自分の親父がやってくれたことを全部トレースしています。自分のことをパパって呼ばせないのもそうです。僕が保育園の時に一度、親父のことをパパって呼んだことがあるんです。そしたら怒号で「ぶっ飛ばすぞ、気持ち悪いな」って言われてしまって。その「気持ち悪いな」と言われたのが今でもすごく残っているんです。
―それを言われた時の気持ちは?
共感です。自分でも、確かに気持ち悪いと思ったんです。僕らの時代っていなかったんですよ、パパって呼んでいるやつが。みんなお父さんだったんですよね。でも、一つだけパパ、ママって呼ぶひとりっ子の家があったんです。絵に描いたような過保護の家で。その一家が確かに気持ち悪かったんですよ、子どもながらに。「○○くーん」って自分の子を君付けする母ちゃんと「ねえ、ママ〜」って言うそいつ。もう、とにかく過保護の家だから、その家は本当おもちゃ御殿で、なんでも買い与えられるんです。それで「マサト君、遊びに来なよ」って言われて、そいつの家に遊びに行くと山ほどおもちゃが広がっているんです。でも一個も触らせてくれない。
―おおーっ!おもちゃを触らせてくれない!
スゴいでしょ。それで、僕が勝手にいじると「ママ〜、マサト君がおもちゃを触った」とか言うんです。そしたらママが登場して「マサトくん、これは○○ちゃんのだから順番に遊んでね」っていうか、触らないでねぐらいの言い方で。もう帰りたい気分です。なんでオレ来ちゃったんだろうって。でも、もともとは、そのママに呼ばれて行ったんです。○○くんと遊んで欲しいから、ウチにおいでって。おいしいお菓子食べさせてあげるからって言われて行ったら、なんだこの待遇は?って。その時に耳にしたママとかパパとかっていう、そいつがまず気持ち悪かったんですよ。だから親父に「気持ち悪い」って怒鳴られた時に。わかる!って思っちゃったんです。保育園児ながら。
―他にお父様に言われて印象に残っていることってありますか?
ケンカで負けて帰ってきたら怒られました。
―なんて言われたんですか?
相手を泣かすまで帰ってくるなって言われて。それも保育園の時だったと思います。その時は団地に住んでいたんですが、同じ階に住んでいるヤスくんっていう奴にいつも意地悪されていたんです。でも泣いて帰ると親父からビンタされるんですよ。「男のくせにケンカに負けて泣いて帰ってくるんじゃねぇ。ぶっ飛ばしてこい!」って家を追い出されるんです。仕方がないからヤスくんの家に行ってピンポーンって鳴らして。ドアが開いたらヤスくんがいたので、その瞬間にバーン!ってぶん殴りました。
【第3回 】「お風呂のシーンを思い出すんですよ。泣きながら湯船の中で抱きついてきて。娘の「助けて」っていうのがすごく伝わってきたんです」に続きます。
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今回の"オトン"なビジネスマンは、
池辺政人さん
株式会社ゼノメディアブレンド 代表取締役
東京都葛飾区出身。
家族構成:妻、娘(小1)、息子(5歳)
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