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【夏休み】海川山森&キャンプ特集
2017.8.26
四万十川カヌーキャンプ 漕ぎ出し〜沈。
いよいよ四万十川カヌーキャンプ当日。
カヌーを出発させるのは江川崎というところ、
ここはoton+toがお世話になっている
アウトドアスペースの小川さんたちとの集合場所です。
ちなみに小川さんには、今回以外にも栃木から茨城を流れる那珂川のカヌーキャンプやら
毛鉤り釣り指南やらコラム執筆なんかをお願いしているアウトドアマン。
そして、けっこう前の話になりますが、
テレビ東京で放映されていた「テレビチャンピオン」のアウトドアのテクニックを競う
「無人島王選手権」の優勝者。つまりはアウトドアの達人ですわ。
その小川さんと相棒の斉藤さんの2人が、川下りをリードしてくれるんです。
2人が乗るカナディアンカヌーに3泊分の食料や調理道具を乗せて、
「この先は流れが早い瀬があって、岩も突き出ているところがあるので
川の右寄りを行った方がいい」とか、
「川の流れが交差するところがあるから、
気をつけないと沈(カヌーがひっくり返ることを“チンする”と言います)しますとか、
自分たちがいく先々の川の状況なんかを教えてくれます。
今回の参加者は、お一人様で参加の男性2名、女性2名。そして
小学生のお姉ちゃんと弟、お父さんお母さんの4人家族が1組。
そして布施家一行。
布施家一行は組み立て式のカヌー、2人乗り2艇と1人乗り1艇で、
それぞれのカヌーと前後に我が家の荷物を詰め込んで
斉藤さんにオールの漕ぎ方の基本なんかを教えてもらって、
諸々準備ができたところで小川さん斉藤さんの乗るカナディアンカヌーを
先頭にスタートしました。
これからスタート。
長男コタが一人乗りカヌーに。
次男シン(前)と早速スマホで撮影しまくるママ(後ろ)。ちなみに後ろが舵取り役。
「スタートからすぐ、まだ漕いでまもない状態ではありますが、
川幅が狭くなって流れが早くなる瀬があります。岩に乗り上げないように気をつけながら
しっかり漕いで、私たちが通った後をついてきてください」と、
いきなり難題めいたことを言われるが、そこは、ただただ、付いていくしか、
漕いでいくしかない。
そして、布施家一行の3艇のうち、まずはオトンと娘ノンのカヌーが瀬に突入。
オトン、初めてではないし、四万十川だけでなく那珂川でもカヌーに
乗っているしという心の余裕というよりただの油断からか、
瀬をバシャバシャとした波を楽しみながら軽い気持ちで漕いでいると
いとも簡単に岩場に乗り上げてしまった。
その脇をコタの1人艇、シンママの2人艇がスルスルと、3人が3人とも
笑顔をこちらに振りまきながら、通り過ぎて行った。
岩場に乗り上げたノンオトン艇は、不安がるノンをカヌーに乗せたまま
オトンが降り、カヌーを押して再び瀬の中へ。
これが初心者にとってのいわゆる第1関門だったのですが、
ノンオトン艇以外は難なく通り抜けた。
そこからゆっくりとした流れの中を漕ぐのもつかの間、
2つ目の瀬に突入。
ノンオトン艇、無事クリア、コタ一人艇、無事クリア。
そしてシンママ艇
沈。
沈したまま流される。
カヌーが真横になってしまい、そのままひっくり返った模様。
以前、カヌーイストで作家の野田知佑さんの本だったか、椎名誠さんの本だったかで、
野田さん曰く、カヌーで川を下る時の楽しみは、誰かが沈するのを見ることだ
と読んだのを思い出しました。
確かに楽しい(笑)。
ただ、この沈でシンはママの言うことを信用しなくなり、
ママはママで瀬がちょっとしたトラウマになったよう。
ママは、どういう流れの時にどう漕いだらいいかがさっぱり分からなくなり、
漕ぎながら「どっち?どっち?」と叫んでいると、シンが「ママうるさい!」と。
つまり、チームワークがガタガタとなったのでございます(笑)。
そして、いつの間にか前後が入れ替わり、舵取り役がシンとなりました。
そのあと、川では派手な出来事もなく、ところどころやってくる
瀬を漕ぎ抜けながら3〜4時間した頃でしょうか、
「今日はあそこでキャンプしましょう」と、河原に上陸。
この、たどり着いた河原でキャンプというのがなんともいいなと、
私は毎回思うわけでございます。
当然、小川さんなんかはあらかじめ予定している場所なんでしょうが、
やはり、水場もトイレもない、川と山と空しか見えない河原でテントを張って
一夜を過ごすと言うのはなんともアドベンチャー心を豊かにしてくれるのであります。
テントを張ります。これは5〜6人が寝れる大型のテント。
家にあるファミリー用のテントよりもコンパクトに収まるタイプで、
今回協力いただいているモンベルさんのもの。
テントを張るのはコタとシンの役目。事前に家で練習もしました。手前のノンは椅子の組み立て。
役割分担をしております。
で、テントを張り終え、荷物を運んだと思ったらさっそく、
川へ泳ぎに。
そして火起こし
山の中から拾ってきた木の枝で。
ちなみにこちらがトイレ。この中に穴が掘られていて、足場となる2枚の板を踏んでしゃがみます。用を足したら持参のトイレットペーパーで拭き(テッシュペーパーはダメ。土に還らないから)。用を足したら上から土を被せます。土が覆い被さっているので、見た目も匂いも気になりません。
陽も暮れてきました。なんだかいつのまにか、周りに石が積み上がって炉になっていました。
ここに鍋をかけています。
ちなみにこれは次の日、跡形もない状態に戻します。
小川さんと斉藤さんが作って暮れた夕食です。
毎回思いますが、作る料理がおしゃれでうまいんです。
各自がヘッドライトを頭に装着して食べるので、こんな光景になります。
川のせせらぎしか聞こえない中で酒を飲みながら夜は更けていきました。
「飛んでドローンの巻」につづきます。
この連載の他の記事はこちら
- 第4回カヌー旅ど真ん中。
- 第6回四万十川カヌーキャンプ 天然うなぎと沈下橋。
- 第1回持ってくものとよさこいと
- 第5回流れ星と手長エビ。
- 第2回四万十川カヌーキャンプ 漕ぎ出し〜沈。
- 第8回四万十川カヌーキャンプ番外編 長男の初バイト。
- 第3回四万十川にドローン
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