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オトンの心得・決めごと

2015.2.3

アドラー心理学による「勇気づける子育て」第2回

子どもの気持ちに共感を

 

皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。このコラムでは、「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。

 

中学受験も目の前。受験で最も大切なのは、リラックスして、自分の実力を最大限発揮すること。では、この時期に、親が子どもに対してできることは何でしょうか?

 

行動の結果を上から目線で、親の期待に応えた所だけ評価する<ほめ>には要注意。期待以下の結果に対する<親の失望>を子どもは敏感に感じとります。この期に及んで、子どもの<勇気くじき>をしている暇はありません。

 

「本番でも失敗しちゃうかも。」と不安な子どもが一番リラックスできるのは、大好きなおとうさん、おかあさんが「無条件で自分を信じてくれている」と感じられる時。ここはひとつ<親の期待や不安>をぶつけることはグッと堪えて、子どもの気持ちに<共感>を。共感とは、相手の目で見、相手の耳で聴き、相手の心で感じることです。

 

直前合否判定テストの点数が良かった場合。「偉いね!このままの調子で本番もがんばれ!」という、上から目線の評価・ほめ、ではなく、「嬉しそうだね!実力発揮できたね!」と子どもの心の内を代弁してみましょう。これが勇気づけです。

逆に、点数が悪かった場合は?「何やっているの!このままじゃ本番も大変だぞ!」と、勇気くじきは御法度。「ガッカリしているね。」と、まずは子どもの気持ちに寄り添ってから、今、何ができるか(復習、ケアレスミス対策など)、建設的対応に集中を。

大きな挑戦をする子どもを温かい気持ちで見守りましょう。

 

 

 

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熊野英一

フランス パリ生まれ。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、
米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。
製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。
2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。2012年、ペアレンティング・サロン「bon voyage有栖川」オープン。アドラー心理学に基づく親子コミュニケーション講座等を開講している。
日本アドラー心理学会 正会員。

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