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料理して

2014.10.3

インドカレーをイチから作る。「本格派」は父の味

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みんな大好き。キング・オブ・国民食、カレー。似たような材料で、同じように作っているのに、なぜか「我が家の味のカレー」って、ありませんでしたか?それこそ、「母の味」なのかもしれません。母が我が家の味ならば、父は初めての特別な味なんてどうだろう。本格派こそ、父の味。本格カレーを作って学ぶ。イチから作る父の味、始まります!

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ナマステ!インドカレー!

赤、黄、茶。ツブツブ、ザラザラ。さぁ、スパイスなる魅惑の粉の正体を教えてもらおうじゃないか。ご協力をいただいたのは、神奈川県横浜市にある「インド家庭料理 ラニ」。日本に住んで30年以上というハリ・オムさんが今回の先生だ。初めてのインドカレーに挑戦してくれるのは、otonto父子読者リポーターで東京都日野市にお住まいの佐藤春俊さん(43歳)と娘の玲ちゃん(7歳)。並ぶスパイスや釜に、いよいよテンションも上がる。

_28K3631タンドリーチキンは漬け込んだものをカレーにもいれる。もみこむタレがうまい。タレだけなめたい ※ダメです

_28K3443発酵時間とナンのやわらかさの関係を調べる。様々な発酵時間のナンに触って、厨房はさながら実験室に

 

 

インドのカレーはみそ汁です

よし作るぞ!と意気込んだが、実はインドカレーは難しくない。日本のカレーは煮込むほどうまいイメージがあるが、こちらは煮込まないし、出汁やカレールーみたいなものもない。香り付け、色付け、味付け、それぞれを担うスパイスを加減し調合することで、複雑な味をつくっているのだ。作りながら、ちょっと気になっていた質問を。「インド人でカレー嫌いな人っているんですか?」「いないねー。生まれたときから3食カレーだし、全部辛いから、辛いのが苦手な人もいないよ」とハリさん。インドのカレーに子ども向けはなく、食べられるようになったら食べなさい、という文化らしい。ちなみにハリさんは家でもやっぱりカレーを食べるのだそう。カレーは日本で言うおみそ汁みたいなものなのかも。カレーがおみそ汁なら、ナンは白米だな、と思うも、それも実は違うんだとか。インドでもナンは買ったりレストランで食べるものらしい。

普段食べるのはお米かチャパティというクレープ状のもの。そうか、確かに日本人もお餅は毎日食べないもんな。と言っているうちに、カレーもナンも出来上がり。顔よりでっかいナンにテンションも上がる。いざ、試食じゃ。試食じゃ。

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基本を覚えたら、うちでも一緒に作ろう

自分でイチから作ったものをいよいよ食べる。こんなに期待値の高い「いただきます」が他にあるだろうか。春俊さんは一口食べて、「特別なことをしていないのに、ものすごくうまい!」と聞かせてくれた。煮込んでないのにコクがある。いいぞ。いい仕事しているぞ、スパイス。玲ちゃんはといえば、「おいしい…へへ」と最初につぶやいたきり。黙々と、ひたすらうれしそうに食べる。食べ終わったら「明日お母さんに作ってあげよう」と、父娘でレシピを見ながら作戦会議をしていた。カレーの基本を覚えたら、我が家のカレーにインド版を父が編み出すのもいいかもしれない。

 

 

●文・山縣杏 ●写真・木原基行

 

作り方はまた明日!

 

(取材協力)

インド家庭料理 RAANi

神奈川県横浜市都筑区東山田3丁目17−7

045-591-8067

http://raani.org/

 

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