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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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子どもと会話

2012.10.5

父と娘 本棚の仲 2

娘にはものすごく甘かったよう。怒られた記憶がない。

高校生のとき言われたのが、

「M美が帰ってきた時間が門限だよ」

 

そんなのありか?

 

そして世話を焼いてくれる。

吹奏楽部の朝練に、送っていこうかと。

「いいよ自転車でいくから」と言っても

自転車を車に積んで、送ってくれていたのだそう。

 

甘いにもホドがあるのでは?

 

「そうだ、小4の時に1回だけものすごく怒られたことがありました。

弟とケンカしたとき、私が『ムカツク』って言葉を使ったんです。

そしたらお父さん、弟にそんな言葉を使うんじゃない!」

 

いつもは寡黙なお父さんが声を荒げるほどだったのだとか。

丁度その頃、コギャルがテレビに取り上げられていた頃で、

松山の小4の娘にまでその影響が及んできたのかと、

週末しか会わない単身赴任のお父さんは焦ったようだ。

 

Mさんが高校3年生の2月1日、お父さんが松山に転勤になった。

毎日家に帰って来る。でもMさん、4月になると大阪の大学へ入学が決まった。

 

ようやく毎日みんな一緒。でも、それはたったの2ヶ月弱。

とはいえとにかく、毎日一緒の生活がはじまった。

 

お父さんはお母さんが作ってくれたお弁当を毎日持っていく。

お母さん、「子どものお弁当を作るついでよ」という感じだったのだが、

ある日のお父さん、お母さんの作ったお弁当を持っていくのを忘れてしまう。

 

「なんでせっかく作ったお弁当を忘れるのよ!」

お母さん怒った。何もそこまでというくらい怒った。

 

「私からすると、たまたまお弁当を忘れただけじゃないって思ってたんですよ」とMさん。

〉〉その時、お父さんは?

「晩ご飯食べた後に、黙ってそのお弁当も食べてました」

 

お母さんがそこまで怒った気持ちも、お父さんの申し訳ない気持ちも分かる気がします。

 

毎日一緒生活もそろそろ終盤。3月も後半にさしかかったころ、

「こういうふうにみんなでごはんを食べるのは、もうないかもしれな」

とお父さん。そこですかざずお母さん、

「そうね、大学卒業してすぐ結婚するかもしれないしね」

って言っちゃったものだから、さらにヘコんでしまったお父さんでした。

 

■ちょっと絵本のコーナー

ちなみにこれは、ウチの子どもが幼稚園の頃に暗唱できるくらいまで

繰り返し繰り返し読んだ「モチモチの木」。

子どもの頃、教科書で読んだ人も多いと思います。

夜ひとりでセッチンに行けない豆太とジサマのはなし。

切り絵が美しい、大切なことが詰まった絵本です。

 

 

 

 

つづく

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