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【夏休み】おすすめ本、映画、ちょっとお出かけしたところ

2018.8.1

【絵本ガレージ】夏休み!お父さんがグッとくる絵本たち

 

8月ですね。連日の猛暑日、水分補給を、熱中症対策を

と言われている中ではありますが、夏休みでございます!

大人が感じるより、はるかに長い子どもたちの夏休み。

大人が時間を短く感じるのは、

新しい出来事に出会った時のワクワクが

減るから、という説もありますね。

そう思えると、子どもの時の夏休みというのは、

ワクワクの日々だったのですね。

 

そんな子どもたちといっしょに夏休みを楽しめる絵本を

フリーアナウンサーで絵本専門士の近藤麻智子さんに選んでもらいました!

 

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夏休みといえば、何を思い浮かべますか?今回は、海、キャンプ、花火、せみとり!という、王道の夏遊び絵本を集めてみました。夏空の下へ出かける前に読んでもよし、体験した後に余韻に浸りながら読んでもよし。父子一緒に絵本とリアルの世界を行ったり来たりすることで、ひと夏の思い出が、より色濃く深まっていくことでしょう。(かつて少年だったお父さん自身にも、あの夏の煌めきが蘇るかも!)どれも絵探しが楽しい作品たちです。文字を目で追わずに、絵だけをじっくり堪能する時間を持つこともおすすめします。今年の夏は、傍らにぜひ絵本を!

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  • 「夏がきた」

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作:羽尻利門 あすなろ書房

 

待ちに待った僕らの季節!

郷愁を誘う日本の夏の絵本

「あさからげんきなセミのこえ/ことしもあえたなつのおと/ちりんちりりんなつがきた」。徳島県在住の画家羽尻利門さんが、とある夏の一日を鮮明かつ緻密に描き上げた絵本。青い空と入道雲、風鈴、太陽、澄んだ海、海の家、夕立、縁側の夕寝、線香花火、いっしょに駆け回る友たち……。ページをめくるごとに記憶が呼び覚まされ、郷愁を誘い、かけがえのない“僕らの夏”が蘇ってくるよう。選び抜かれたシンプルな言葉と耳心地のよい擬音語は、声に出して読むとさらに味わい深く、五感を刺激し想像力を膨らませてくれます。いつの日か「夏がきた」と思える瞬間を、今年はいくつ心に刻むことができるだろうか……胸が高鳴る絵本です。里山から海へと続く大パノラマになっている表紙カバーも美しく、わが家では夏の始まりに壁に飾りました。

 

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  • 「海」

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文・絵:加古里子 福音館書店

かこさとしさんが遺した科学絵本の代表作

海好き、図鑑好きなお父さんに!

今年5月に92歳で亡くなられた、絵本界の巨人かこさとしさん。1969年に出版されたこの絵本は、科学絵本の分野を開拓したかこさんの代表作。海に住む動植物から、未来の海中農業、海底開発まで、海について総合的に整理した図鑑絵本です。とても高度な内容なのに、わかりやすい絵と親しみやすい言葉で、多くの人々を魅了し続けています。私も小さい頃に、描き込まれた細やかな絵のひとつひとつに夢中になった記憶があります。かこさんは戦争を体験したことから、「子どもたちに物事を正しく判断できる知識を身につけてほしい。生きる意欲を持ってもらえるような作品を」という一心で、絵本作りに挑み続けたそうです。「あなたもうみをしらべてたんけんして、そしてうみをすきになってくださいね」。そんな言葉で締めくくられる1冊には、かこさんの海のように深い、子どもたちへの愛情が詰まっています。

 

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  • 「新版 星空キャンプ」

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作:村上康成 講談社

1週間の家族キャンプ!

肌で感じる、地球と自然と生き物と

「お父さん、ク、クマがきた!」。家族で湖のほとりにキャンプして、1週間。テントで寝ていた夜のこと、ミナにゆり起こされたお父さんとお母さん。目が覚めた3人は、月曜日から振り返り、それぞれが心に残った出来事を語り始めます。お父さんは大きなマスに息をのみ、釣りに夢中。お母さんは針葉樹の香りに包まれて、ハンモックでうとうと。ミナはキイチゴをつみ、はらっぱの味がした。シカやクマ、鳥や魚、いろんな生き物たちが一緒に生きていることを、少女は少しずつ肌で知っていきます。自然派アーティスト村上康成さんだからこそ描ける地球の息遣い、絵から広がる世界は壮大です。いつか大自然に抱かれキャンプをしながらこの絵本を読むことが、わが家のささやかな夢でもあります。さてミナが感じた動物の気配は、本当にクマだったのか……空には満点の星が瞬いていました。

 

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  • 「はなびのひ」

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作:たしろちさと 佼成出版社

お父ちゃんは花火職人!

江戸の町並みと夜空の華を堪能する絵本

舞台は江戸の町。隅田川の花火大会を楽しみにしていたたぬきのぽんきちは、お母ちゃんに頼まれて、花火職人のお父ちゃんへにぎりめしを届けに出かけます。すると、それを見た人達が次々と後をついていき、町は大騒ぎに!大の江戸好きというたしろちさとさん初の和風絵本。寺子屋や湯屋なども登場する町並みは、膨大な資料や取材を元に両国橋付近をベースに描いたそう。まるで絵巻物を見るかのように連続性があり、ぽんきちを追いかけ町を練り歩いている気分を味わえます。そして最後は圧巻の花火シーン!わたしは大花火大会で有名な新潟県長岡市出身ですが、音や振動まで伝わってきそうな迫力はもちろん、町の人たちの高揚感あふれる絵にしびれました。「おんやあ!みなさんさっそくのおあつまり、ありがとうございやす!」「よっ、まってました!」。粋な江戸言葉は、お父さんの声で盛り上がること間違いなしです。

 

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  • 「せみとりめいじん」

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作:かみやしん 監修:奥本大三郎 福音館書店

せみとりの秘訣を伝授

父子で目指せ、せみとり名人!

「せみとりはあそびじゃないよ、しんけんしょうぶ!」。せみとりめいじんのごんちゃんが、初心者のてっちゃんに、せみを捕まえる秘訣をたっぷり教えてくれる絵本です。せみ専用網の作り方に始まり、せみへの近づき方や網のかぶせ方、いろんなせみの鳴き声の違いまで……。しかもごんちゃんには虫かごいらず。捕ったせみを、指に挟んだり、胸にとまらせることもできるのです!さすが名人、かっこよすぎます。せみとりのノウハウだけでなく、虫採り名人だったという作者のかみやしんさんの、生命の尊厳を見つめる真摯なまなざしも、この絵本の大きな魅力のひとつでしょう。わたしもそうですが、せみが苦手なお母さんも多いはず。ここはお父さんの出番!絵本で父子いっしょに楽しく予習して、この夏はせみとり名人を目指してみませんか?

 

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近藤麻智子

フリーアナウンサー/絵本専門士

大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。一児の母。実家は絵本館を運営。オフィシャルサイト:風machi日記

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本の街、神保町で唯一の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEで、oton + toで紹介した絵本が一気に読める

「お父さんの絵本ガレージ」コーナー。

oton+ toでは「オトンだからグッとくる絵本がある」

をコンセプトに、定期的にお父さんにオススメの絵本を紹介していきます。

ここで紹介した絵本が、神保町の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEの「お父さんの絵本ガレージ」

コーナーで、手にとってご覧になれます。

(品切れになっている絵本があったらごめんなさい)

店内はカフェもあり、夕方からはBarにもなります。

ビールが飲める店内で、お気に入りの絵本を見つけてみませんか。

お仕事帰りにおひとりで、また会社の同僚と、週末はお子さんと、ぜひお越しください。

【読者の方にお得な情報】

ブックハウスカフェで1000円以上ご購入のお客さまが
レジカウンターで「オトントを見て来店した」とおっしゃっていただくと
ドリンクサービスチケット(当日のみ有効)をお渡しします。
500円までのドリンクは、このチケットでお楽しみいただけます。
※500円以上のドリンクは、差額をお支払いいただければなんでもお楽しみいただけます。

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お店の情報は下記のリンクからご覧になれます。

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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