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お父さんの絵本ガレージ

2018.4.18

【お父さんの絵本ガレージ】この春、お父さんがグッとくる絵本たち。

オトンだからグッとくる絵本がある!

新年度が始まりました。

なれない職場、新しい部署、気難しそうな上司、得たいの知れない部下との遭遇、、、。

環境が変わって、なんだかそわそわしてしまう時期でもあります。

そんな春を迎えたお父さんにおすすめの絵本を、

フリーアナウンサーで絵本専門士の近藤麻智子さんに選んでもらいました!

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  新年度はいつも以上にあわただしくなりますね。

  そんなお父さんの心をほぐし、

  晴れやかに前を向けるような絵本を集めてみました。

  入園・入学・進級シーズン、

  もちろんお子さんへの贈りものにもおすすめです!

  近藤麻智子

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おおきくなったら きみはなんになる?」

文:藤本ともひこ 絵:村上康成 講談社

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子どもたちへの真摯な応援歌!ひとつ大きくなったきみへの贈りものに

保育園に長年通い、子どもたちと遊びながら真摯に向き合ってきた藤本ともひこさん。毎年卒園に立ち会うたびに語りかけてきた言葉があります。その想いに、村上康成さんの風通しのよい絵が加わって、子どもたちへののびやかな応援歌と言える絵本が生まれました。ひとつ大きくなったきみへの贈りものにぴったり!「きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。きみがやりたいことを、きみがやるんだ」。子ども自身が好きなものや大切なものを見つけるために、わたしたち親はどんな距離感で見守るのがよいか、そんなヒントも見つかるかも。ちなみにお父さん自身は、小さいころの夢は何でしたか?どんな風に好きなことを見つけていましたか?あの頃の自分に戻ってみませんか?

 

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「はじまりの日」
作:ボブ・ディラン 絵:ポール・ロジャース 訳:アーサー・ビナード 岩崎書店

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ボブ・ディランの息子を想う名曲が絵本に。愛情あふれる訳詩が見事!

2016年のノーベル文学賞受賞でも話題になったボブ・ディラン。彼が息子を想って創った名曲『Forever Young』に、詩人アーサー・ビナードの訳詩と新たな絵が加わった、お父さんの愛情あふれる絵本です。入園・入学・進級シーズン、新たな一歩を踏み出した“はじまりの日”を祝うため、父子でいっしょに読むのはいかがでしょうか。わたしの知る限り、涙がこぼれたというお父さんが続出!印象に残ったフレーズは、「やくそくをまもって うそをきらいますように」「流されることなく 流れをつくりますように」でしたが、あなたはどうでしょうか?あとがきをヒントに、ボブ・ディランが影響を受けた人物(ビートルズなど)を探すのもたのしいですよ。

 

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「だって春だもん」
写真・文:小寺卓矢 アリス館

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待ちわびた春に歓喜する写真絵本。ゆかいなオノマトペがいっぱい!

北海道在住の写真家・小寺卓矢さんが切り取った、北海道や東北の森の風景を集めた写真絵本。「とつとつとつ」と雪が解け、「ぽわっ」と光が射し、「ぐんぐんめりり」と芽が開く。おたまじゃくしは「ゆーらゆーらぷりん」と泳ぎ出す。写真に添えられた文章には、思わず音読したくなるゆかいなオノマトペ(擬音語・擬態語)が使われて、豊かな春の息吹がイキイキと伝わってきます。雪国新潟出身のわたしは、待ちわびた春に歓喜する気持ちを見事に表現していると感じる1冊。ちなみに4月上旬の東京はすでに葉桜の季節ですが、まだまだ桜前線は北上中!北海道ではGW過ぎに開花する地域もあるのです。新年度が始まり多忙な時期ですが、巡る季節を愛でる気持ちを忘れずに、子どもと一緒に春探しもいいですね♪

 

「ねえ とうさん」

作・絵:佐野洋子 小学館

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あこがれの父への眼差しがまぶしい!”お父さんらしい”ってなんだろう?

『100万回生きたねこ』の作者として知られる佐野洋子さんの絵本。こぶしの花が咲く春に、久しぶりに帰ってきたくまのお父さん。父子で散歩に出かけ、肩車をしたり、川で泳いだり、流された橋の代わりに新しい橋をかけたり!そんなお父さんに心底あこがれているくまの子は、「ねえとうさん、ぼく、とうさんの子どもでうれしいよ。すごくとうさんらしいもの」。この言葉へのお父さんの返事がたまらなくいいのです。“お父さんらしい”って何でしょう?この絵本を読んだ後に沢山のお父さんたちに聞いてきましたが、その答えは十人十色で実に奥深い。わたしの夫に聞いてみると、「日々悩み中……」だそう(笑)。そんな新米お父さんにもベテランお父さんにもおすすめしたい1冊です。

 

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「空をつくる」
作・絵:村尾亘 小さい書房

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ふと、空を見上げて、これからの仕事に想いを馳せたくなる絵本

物語の主人公は、絵描きのさる。彼が暮らす町では、次々に緑が消え、代わりにせいたかのっぽの家が空間を奪い合うように建てられていった。頭上の空が、どんどん小さくなるほどに。さるのところには、「建物に空の絵を描いてほしい」という注文がくるようになる。もっともっと!と頼まれるまま、空を描く仕事を続けたさるが、最後に気づいたこととは……?本の挿画などで活躍するイラストレーター、村尾亘さんによる初めての絵本。終盤のページに広がる本物の空は、どこまでも澄みきり、さらなる成長を目指そうとする現代社会に、静かに鋭く問いかけているよう。新年度のスタートだからこそ、一度空を見上げて、これからの仕事に想いを馳せてみては?

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近藤麻智子

フリーアナウンサー/絵本専門士

大人向けの絵本セラピー®のワークショップ「絵本のち晴れ」や、絵本の読み聞かせとヨガをコラボレーションした親子向けイベント「絵本ヨガ」を主宰。2016年に出版した絵本『森のくるるん』(そうえん社)では、コンセプトと文章を担当。企業にてビジネスパーソン向けの絵本ワークショップの講師も務める。現在BS日テレ「リーダーズメッセージ」に出演中。一児の母。実家は絵本館を運営。オフィシャルサイト:風machi日記

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本の街、神保町で唯一の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEで、oton + toで紹介した絵本が一気に読める

「お父さんの絵本ガレージ」コーナーがスタートしました。

oton+ toでは「オトンだからグッとくる絵本がある」

をコンセプトに、定期的にお父さんにオススメの絵本を紹介していきます。

ここで紹介した絵本が、神保町の絵本専門店

BOOK HOUSE CAFEの「お父さんの絵本ガレージ」

コーナーで、手にとってご覧になれます。

(品切れになっている絵本があったらごめんなさい)

店内はカフェもあり、夕方からはBarにもなります。

ビールが飲める店内で、お気に入りの絵本を見つけてみませんか。

お仕事帰りにおひとりで、また会社の同僚と、週末はお子さんと、ぜひお越しください。

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お店の情報は下記のリンクからご覧になれます。

 

 

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oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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