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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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映像・WEB制作会社 経営 千葉県松戸市 池辺政人さん
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.28

親父は最高にダサい形で離婚をしました。でも僕の親父が僕の理想のスタイルなんです。【第3回】

映像・WEB制作会社 経営 千葉県松戸市 池辺政人さん

映像・WEB制作会社 経営 千葉県松戸市 池辺政人さん

家族構成:妻、娘(小1)、息子(5歳)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

第3回お風呂のシーンを思い出すんですよ。泣きながら湯船の中で抱きついてきて。娘の「助けて」っていうのがすごく伝わってきたんです。

―学童に通い始めて3日目に。

はい。訊いてみると、その日は誰も遊んでくれなくて、一日中ひとりぼっちになっちゃったらしいんです。保育園の時に仲良くしてくれていた1つ上の子がいたんですが、1年もブランクができているから、昔仲良くしてくれたお姉ちゃんも、今は新しい友達ができているんですね。そっちの友達と遊んでいて、かまってくれなかったらしいんです。娘は友達がまだいないから、どうしてもそのお姉ちゃんに遊んでもらいたかったんですけど、お姉ちゃんたちは一輪車に乗って行っちゃうんですって。一輪車に乗らないと遊んでもらえないと思った娘は、ひたすら練習したんですが全く乗れなくて。その悔しさと、遊んでくれない寂しさと孤立感、心を痛めてしまっていたんですね。早く帰ってきた父ちゃんに甘えたかったのに、僕はそんなこと知らずにいきなり怒鳴り散らして突き放しちゃったんです。

―それはしんどい1日でしたね。

そうなんです。よく考えたら、これまで保育園しか行ったことがない子が学童という初めての場所に放り込まれて、慣れない場所、慣れない人たちの中に朝から夕方の6時までみっちりそこにいなければならないという状況。そこですごく悔しくて寂しい思いをしたんですよ。

―はい。

風呂から上がって、僕と妻と3人で娘の話を訊いたんです。娘はその日の出来事を泣かずに話してくれました。明日も誰も遊んでくれないのかと思うと、行くのが怖いって。でも、人との関係性を作って行くのは、本人に任せるしかないですからね。次の日は早い時間に妻が迎えに行ってくれたんです。どうだったって訊いたら、昨日のアレはなんだったんだというくらいすごく楽しかったようです。「なんでこんなに早く迎えにきたの?」って怒られたって。たったの1日でこんなに変わるんですね。次の日から早く行きたい早く行きたいって楽しんでくれて良かったんですが。ただ、その時はもう反省しました。彼女の救いにならなきゃいけなかったのに、子どもの気持ちを知らないで、イライラした自分の感情を露骨にだしてしまったことに。いきなりのカミナリはいけませんね。

―その日のことは今でも思い出しますか?

すごく思い出します。そのお風呂のシーンを思い出すんですよ。泣きながら湯船の中で抱きついてきて。もう完全にヘルプの状態。娘の「助けて」っていうのがすごく伝わってきたんです。忘れられないです。

【第4回 】「親父は子煩悩すぎてネットワークがないっていうか、友達とかも全然少なくて、そこから地元のスナックに通い始めるんです」に続きます。

池辺政人さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

池辺政人さん

株式会社ゼノメディアブレンド 代表取締役
東京都葛飾区出身。
家族構成:妻、娘(小1)、息子(5歳)

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書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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