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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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書道家 神奈川県藤沢市 武田双雲さん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.01

未来の方が上だと思いがちですよね。それよりも今、目の前のことを味わうということの方が大切です。その方が良い未来が来ると思うんです。結果として。武田双雲

書道家 神奈川県藤沢市 武田双雲さん

書道家 神奈川県藤沢市 武田双雲さん

家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、息子(2歳)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―上のこが生まれた時は?

長男が2005年に生まれて、僕はもうメディアに出始めていた頃ですね。2008年に娘が生まれて、その頃は僕の仕事はピークになっていました。妻も子育てをしながら僕の仕事の手伝いをしていたんですが、妻の機嫌が悪くなっていったんです。今思えば、妻の大変さが分かっていなかったというか、僕も家族研究家とか周りに言っていたから、そういうことは相当ケアしているつもりだったけど、全然察することが出来ていませんでした。妻が怒って爆発したりしても、理由が分からなかったですし。子どもには意識がいっていても、妻にはいってなかったんですね。その頃は僕も分かったつもりになっていただけで、妻の気持ちを理解しようとか、妻の立場に立とうとか、そういうことが出来ていなかったんです。

―喧嘩になるんですか?

いや、喧嘩にはならないですね。僕、すぐ謝りますから(笑)。僕がのらりくらりしているので話し合いにもならない。あっ、でも、僕の方から逆に説教するというのはありました。本もいっぱい読んでいるし、頭でっかちになっていたので。

―つい、正解を言うみたいな?

そうです!そうです!男がよくやりがちなミスです。こっちの理論をぶつけてしまうという大きなミスを犯し続けていました(笑)。自分は分かっている、妻は分かってないなと思っていたので。でも分かっていなかったのは自分でした(笑)。

―それに気づいたのは病気してから?

そうですね。2011年の終わり頃からです。6年前、僕は30代中盤でした。

―そうすると奥さまの機嫌が悪くなってきた2008年から3年間くらい、双雲さんは走り続けていたんですね。

そうですね。活躍とは裏腹に妻のフラストレーションが溜まっていました。今思えば。

―そんな中、双雲さんは世の中にポジティブビームを放ちまくっていたと。

あははは。ちょっと痛いポジティブを(笑)。子どもとの時間は作っていても妻の話を全然聞いていなかった(苦笑)。でも病気でリセットされました。原点に戻れたんです。

―原点というと?

会社を辞める時に思ったんです。僕は本当は何をしたいかって。それで、僕はみんなを幸せにしたいと。多くの人を楽にしたいと思ったんです。先ほど言いましたけど、書道家っていうのは別に業界がないので、その想いだけが軸になったんです。だからそれを言う自分自身が本当に幸せか?無理していないか?そういうところは慎重に意識していたんです。突っ走るタイプではあるんですが、家族崩壊してまで、とか、健康を害してまで、とかそういうことにはならないように。だから、そんな僕自身が病気で倒れたことはショックだったんです。「あれ?マジか!オレもか!?」って。そうならない自信があったので。

―お仕事は休んだんですか?

仕事はバンバン来るんです。入院中でも書を書いていましたから(笑)。教室も続けていました。でも、講演会とか急なお仕事とかはお断りして、ゆっくりと取り組めるものだけをお受けしてという感じで続けていました。

武田双雲さん

今回の"オトン"なアーティストは、

武田双雲さん

家族構成:妻、息子(小5)、娘(小2)、息子(2歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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