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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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振付師・タレント 東京都 パパイヤ鈴木さん
オトンの流儀とか
アーティスト編 Vol.09

僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第3回】

振付師・タレント 東京都 パパイヤ鈴木さん

振付師・タレント 東京都 パパイヤ鈴木さん

家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)

今回は振付師・タレントのパパイヤ鈴木さん。おやじダンサーズとしての活躍でも有名です。お子さんが小学生の時、家族4人で沖縄に移住。東京に住んでいた時よりもパパと遊ぶ時間が出来たと、その暮らしぶりは以前テレビでも放映されました。それから数年、上の子は今、東京の高校に通い、家族の暮らし方も変化。東京新聞で子育てコラムを連載されているパパイヤ鈴木さんの本音をいろいろ伺いました。最終回です!

聞き手:oton+to編集長 布施太朗 写真:芳山勇人

第3回将来の話になった時、中2の息子が言ったんです。「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って。

―ちなみにいくらまでなら財布を落としても優しい気持ちでいられますか?

いくらでも大丈夫ですよ(笑)、財布に入るくらいだったら。ただ、例えば100万円落としたら、今まで100万円分どこかで得したからって思わないとやっていけないです。それをくそ、あーってなったところで、100万円は戻ってきませんから。どこかで気持ち良くならないといけないから。すごく大変なことでもそう捉えるしかないです。

―そう捉えるしかないと。

それは僕、母親が死んだ時に教わったんですよ。マザコンだったので、これ以上辛いことはなかったんだけど、親は死して子どもに死を教えるっていうのを前から聞いていたので、魂は永遠に残るってことも親から聞いていて、私が死んでも悲しんじゃいけないよっていうのはずっと言われていたんです。故人が一番喜ぶのは、生きてる人たちが幸せに暮らすことだと。例えば、自分の息子が殺されましたと。そいつをお父さんが殺しましたと。それでお父さんが捕まりましたと。息子は喜ぶかな?逆に、僕が殺されたとして、息子がその人を殺そうとしたら、僕は必死で止めると思います。やめてくれと。俺はもういいから、お前は幸せになってくれと。それを乗り切って、息子が幸せに暮らしているのが僕は一番の喜びじゃないですか。そう置き換えると、息子が殺されてもそいつを殺さないなと思う。なぜかというと、逆のパターンだとそう思えるから。それには時間を要すると思いますが、そう思うしかないんですよ。何年生きたら天寿を全うしたと言えるかなんて決められないでしょ。80歳で天寿を全うしましたって決められるのなら、78歳で惜しいってなるけど、別に78でも80でもどっちでもいいじゃないですか。それよりも天寿を全うするのが大事ですよって。宗教的な話になっちゃうんですけど。それを何度かお仕事をご一緒させていただいている霊能者の江原敬之さんに言われて、腑に落ちたんですよね。なるほど。うちの母親72歳だったんですけど、じゃあ72でも71でも、68、69、・・・うーん、別に細かいことは関係ないのかなって思って、それよりも死んだ時どうだったかの方が大事かなと。

―死んだ時どうだったか。

うん、うちの母は眠るように亡くなったんです。それが一番よかったと思えたんです。お袋は病気がちだったので、最後は苦しむのかと思っていたら苦しまずに亡くなっていったので喜んでホッとしたんです。そして順番を守ったと、お袋よりも先にいかなかったと。次の日くらいからですよ、悲しくなってきたのは。今飼っている犬も何年かすると死ぬと思うんですよ、そりゃあ。でもそれを乗り切る方法としては、死を理解しなきゃいけない。それを子ども達に理解させるため、自分が理解しなきゃいけないねっていうのを、僕、今から準備しているんですよ。犬が死ぬ、あとなん年くらいで死ぬかわかんないですけど、多分みんな悲しむから、その時に何か言葉をかけてあげなきゃいけないから、なんて言葉をかけてあげようって今悩み中なんです。まだ元気ですよ。ただやっぱり、以前、除草剤を食べて入院とかもしたことがあるんです。その時、子どもは死んじゃったらどうしよう。元気になるかなあ。嫁さんの肩も前に出ちゃって。「きっと大丈夫。でも、もしダメならダメにこれも運命だから」って言いました。僕、運命って言葉もよく使うんですけど、「息子が散歩させている時に、いつもと違うところ行って除草剤食べたけど、それは息子のせいじゃないからね」って言ったら、「うん、それは分かっている」と。雨が降ってきても運命だし、待ってるのも運命だし、濡れながら帰るのも運命だからって。

―沖縄に移住されたことは、今となっていかがですか?

もう行って良かったです。当時は、子どもたちが「友達がいなくなっちゃう」とイヤがっていましたが、今は僕が冗談で「お前も転校して東京に来れば、パパも行ったり来たりは面倒くさいから」と言うと「何言ってんの?絶対イヤだ」って。息子は強い主張をすることがないので、彼がそういう反応をするのはいいことだと思っています。だから、自分のやりたいことを見つけられれば沖縄でもいいし東京でもいいよって言っています。先日可笑しかったのが「いい高校に入っていい大学に入ったら、いい会社に就職できてたくさん給料もらえるんだよ」って嫁さんが言ったら、息子がキョトンとして「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って言ったんです。フェラーリ乗りたい奴なんで(笑)。

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パパイヤ鈴木さん

今回の"オトン"なアーティストは、

パパイヤ鈴木さん

振付師・タレント家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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