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オトンの青野さんと人事の青野さん【前編】
IT会社社員 埼玉県 青野誠 さん(33歳)
家族構成:妻、息子(4歳)
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
第1回子どもの朝ごはんとか着替えとか保育園に送るとかを、自分がやるようにしてから、気持ちのバランスが取れました。
―心の拠り所ができたんですね(笑)。ちなみにお子さん習い事とかは?
最近は工作教室に通っています。アトリエで自由に絵を描いたり何かを作ったりしています。
―一緒に行かれますか?
送っていきます。やっている最中は僕らはいなくて、2時間後に迎えに行くんですけど、2時間ずっと同じ椅子に座って黙々とやっているんです。こんなに集中できるんだ、すごいなと思って。
―何でアトリエに?
息子はそういうのが好きなんじゃないかって妻が言ったんです。公園でもずっと砂場で遊んだりしていて、あとレゴが好きですし。先生の教え方もいいなと思ったんです。スキルをあげるという教え方ではなくて、好き勝手にやらせるという感じが。妻と、そういう方針のところがいいんじゃないかという話をして通うことになりました。
―お子さんは行くのを楽しみにしていますか?
楽しいみたいです。
―何やってもいいし、別に完成させなくてもいい?
そう!そうなんですよ。僕が迎えに言った時に、「何作ったの?」って声を掛けると、「お父さん、これは何である、とかじゃないんです」って先生から指導されるんです。
―すごく分かります。親はどうしても、そこに分かりやすさとか成果とか求めますからね。
そうです。いつのまにか、成果に対してのコミュニケーションをしてしまっているんですが、アトリエはそこを目的にしていないという教室なんです。先生がそういう考え方なので、僕たちにも新しい発見があって、とてもいいです。
―青野さんは、優しいお父さんですか?
だと思います。
―このままずっと優しいお父さんでい続けると思われます?
あまり怒ったりはしない気はします。私の父もそういう感じだったんです。怒られた記憶がなくて、むしろいろいろ協力してくれていました。野球のコーチをしてくれていたり、子どもである自分のことを見ているよという感じがすごくあったんです。
―少年野球のコーチですか?
小学校の時はそうでした。それと中学校の野球部でも朝練にコーチとして来ていました。
―嬉しかったですか?
当時は、「は?」という気持ちだった時もあります。反抗期でしたし。でも後々になって、すごくよくしてくれたなと思うようになりました。
―2人で練習とかは?
中学の頃まで、休みの日にたまにキャッチボールしていました。
―それはどちらから?
だいたい父親の方からです。結構思いっきり投げ合っていました。
―本気でやっていたんですね。
じゃあ、お子さんともキャッチボールはしたいですか?
したいですね。
―興味は持ちそうですか?
どうでしょう。野球に興味を持つように仕向けたいと思っているんですが。たまに柔らかいボールとかで遊んでいるんですけど、まだ無反応です。ただ、家が埼玉スタジアムに近いので、放っておくと浦和レッズに感化されそうで。街の雰囲気がもうレッズですから。レッズファンは割とユニホームで歩いていますし、「We are Reds」とかのステッカーを貼っている車もたくさんですし。
―サッカーをやる環境としては抜群ですね(笑)。お子さんに、こうなってほしいとかこうあってほしいとかはありますか?
あまり自分の考えを押し付けないようにして、子どもが好きだと思うことを伸ばしてほしいなと思うんですが、つい、スポーツをして欲しいとは思っちゃいます。やっぱり野球が上手くなって欲しいとか(笑)。でもそれは押し付けなんだろうなと。なるべくそうじゃなく、子どもがしたいこと、得意なことを見出して応援したいと思っています。
―そのためには?
そうですね。なんでも1回やらせてあげようと思います。いろんなところに連れて行ってまずはやらせてみようと。例えばスキーとか。その上で、本人が面白いとか、次もやりたいとかあればいいなあと。
―例えばスキーを体験して、しょっぱなでちょっと痛い転び方をしたりして、「もうイヤだ!」となった時は?
確かに、難しいところですね。もう少し続けてみないと面白さに気づかないというのもありますからね。そうすると、そこまでは頑張ってやらせてみようと。でもそれがいつの間にか押し付けになっていたり(笑)。
―難しいところですね(笑)。青野さんにとって子育てってなんですか?
大げさに言いますと、命を繋いでいくことかなと。
―それは大きな答えですね(笑)。初めからそういう意識なんですか?
そうじゃなかったんですが、子どもが出来て余計に親と話すようになるうちに。親に子どものことを話していると「あんたの子どもの頃もそうだったよ」とか、親から自分の知らない話を聞いたりするので、そうやって繋がっていくもんだなと思うようになりました。
―子は親と同じものを受け継いでいると。
はい。先ほど、うちの子どもは砂場が好きって話をしましたけど、以前、親に「もっと活発にジャングルジムに登るとか滑り台を滑りまくるとかすればいいのに」って話したら「いや、あんたもそうだったよ」って。自分はずっとスポーツをしていたので、自分自身もっと活発なイメージでいたんですが、「俺も砂場好きだったのね」って(笑)。
―しっかり繋がっていますね(笑)。ありがとうございました。
ありがとうございました。
【第2回】人事の青野さんに続きます
今回の"オトン"なビジネスマンは、
青野誠 さん
サイボウズ株式会社 人事部勤務
愛媛県出身。
家族構成:妻、息子(4歳)
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