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オトンの心得・決めごと

2017.2.3

子どもの習いごと。「努力しよう」と「楽しいね」。

ウチの末っ子、5年生になる娘はフラダンスをやっていまして。

幼稚園の頃からです。

はじめは、大人に引率されてステージに立って

みんなで可愛くお遊戯を踊っているという、

それはそれは微笑ましいものだったんです。

小学生になり、学年が上がるにつれ、

徐々に本気度が増してくるんですね。

ここ湘南は、いろいろな系列のフラダンス教室がたくさんあるんです。

うちの娘が通っているところは

それぞれの地域の教室から選ばれた子が

育成と言われる上のクラスに行って、

そこからまた上のコンペティションというクラスに行くんです。

そこは大会に出場して、というのを目標にやっているクラスで、

大会によっては、優勝するとその年の本場のハワイ大会に出ることもあるんです。

先生もお母さんたちも本気なんですね。

地域のフラダンス教室は近くなので、週1回自転車で通っていて

そのコンペチームというのは、これもまた週1回あるんですが、

お母さんたちが車で送り迎えをしているわけでございます。

うちの娘、そのチームに呼んでもらうことができたんですが、

先日、ちょっとオトンオカンで話をしたことがありましてね、

オカンが言うには、どうも最近本気度が足りないと。

フラの教室に行く時も忘れ物が多かったりして。

ちなみにウチは、娘の持ち物、今日は何が必要でどの衣装を持って行くとか

そういうことを子どもに任せているんですね。

自分で先生の話を聞いて、自分で準備して持って行く。

もし、忘れたら自分のせい。

それをけっこうオカンは徹底してやっているんですが、

娘が忘れてしまうことが何回かあったんです。

中には本番のステージで忘れ物をしてしまって、周りに迷惑をかけたこともありまして。

そういう本番なんかでは、親も一緒に見てあげるなんていうことも

あった方がいいのかなという葛藤もあるようです。

当然、周りに申し訳ないという気持ちもありますから。

周りに迷惑がかからないよう、しっかり親がそういうサポートを

してあげるべきだという考えのお母さんも当然いるわけで、

そうすると言われることもあるんじゃないかなあと。

それでもオカンは徹底していたわけです。

そのスタンスを見ながら、すごいなあと思うわけです。

次、こういう忘れ物がないようにするにどうしようかという話をして、

次もまた娘に任せるんです。

 

 

 

で、話を少し戻しますが、

オカンが言うには、最近忘れ物が多いと。

本気度が足りないんじゃないかと。

レッスンでは、先生の言うことをしっかりノートにとっている子もいるし

家でDVDをおさらいして、さらに練習を積み重ねている子も当然いる。

娘はそういう努力が足りないんじゃないか。

ステージで踊る位置も、以前は最前列だったのに、今はいちばん後ろだと。

やっぱり上手な子が基本前になるので(背が大きな子は上手でも後ろになるけど)

うちの娘は小柄でいちばん後ろで踊っているらしいです。

そして最近、モチベーションが下がっているようだと。

練習中、先生から注意されたりすることも、あまりなくなってきているらしいと。

つまり先生から見られていない。もっと先生に見てもらうために、

どうしたらいいのかなあという話でした。

 

それを聞いたオトンも、はじめ「うーん、どうしたらいいのかなあ」と思ったんですがね、

ん?待てよと。

ウチの娘は、前列で踊ることが目的で、そのためには先生に見てもらえるようにしなければ

というスタンスでフラダンスを踊っているんだっけ?とふと思ったわけでございます。

最近ずっと、フラダンスを競技としてしか見ていないなあと。

 

フラダンスを習い始めた頃、「フラダンスって、手の動きとか振り付けの全てに意味が

あるんだよ」って話を聞いて、へぇーと思って、そう思いながら踊りを見ると、

優しい動きをするなあとしみじみ思ったりしていたんですが、

多分それは、オトンなんかより、娘やオカンが思っていたことなんだと思います。

そうやってフラダンスに興味を持って、地域のクラスで踊っていたら、

たまたま上のクラスに声をかけていただいてという感じになってきたんですけど、

それがいつのまにか、前列に選ばれる、

そのために先生に注目してもらうってことを目標にしているなあと。

 

本当はそれよりも、

手に込められたメッセージを、こうやって表現したいなあって素直に思えたり、

踊っていて気持ちいいなあ、もっと踊りたいなあと感じることが出来たりというほうが

楽しいんじゃないかなあと。

上のクラスに呼んでもらったということは、

「大好きなフラダンスを、たくさん踊れる機会をもらった!」

という風に捉えたほうが、楽しく思いっきり踊れるんじゃないかって思ったわけです。

まず、それがあった上で、練習を重ねていく。

そうやって楽しんだ結果、前列に行ければそれもいいし、

後ろの列でも全然いいんじゃないかなと。

 
コンペティションのクラスなので、当然、みんなで切磋琢磨しながら

大会を目指すチームなんですが、

家に帰ってきた時、オトンオカンとしては、

「前列を目指そう!家でも努力しよう」コミュニケーションではなく、

「フラダンスはやっぱり素敵だねコミュニケーション」を僕らはしたほうがいいよね。

そんな話をしましてね。

 

うちの娘が小学校低学年くらいの時

「はやくはやくっていわないで」

っていう絵本が大好きで、繰り返し繰り返し

読んでいたんです。

 

「はやくはやく」コミュニケーションのようなことに

少しなっていたのかもしれませんね。

ハワイ大会、行きたいですけど(笑)。

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