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DIY・工作・自由研究

2014.11.6

身近なもの全部、遊び道具にしてしまえ! ―「甘い火遊び」編

2回目を迎えました。

学んで、実験する、家での遊び。

 

今回は「化学」の遊びです。

 

タイトルにもあるように、「甘い火遊び」。

子どもたちだけではちょっとキケンなので、

必ずオトンが一緒に遊ぶようにしてくださいね。

 

 

さぁ、遊び心に火をつけろ。

 

用意するものは、

角砂糖、灰、ピンセット、ライター。

灰は何かを燃やしたあとのものや、タバコの灰でも大丈夫。

※筆者は割り箸を使いましたが、ピンセットがオススメです)

 

まずは実験。

角砂糖にライターで火をつけてみる。

ha1

・・・燃えない。

燃えずにとけて、部屋中べっこう飴臭がただよう。

 

と、この燃えない角砂糖に灰をちょいちょいとつけまして。

再度火をつけると

ha2

燃えた!(そしてブレた!)

 

火元を離しても砂糖だけで燃え続け、

真っ黒になってしまった。

灰をつけると、砂糖はとけずに燃えるのである。

 

これ、灰には「炭酸カリウム」が含まれるからなんだそうだ。

炭酸カリウムが「触媒」という役割を果たすので

単体では燃えない砂糖が「燃焼」するんだと。

 

 

それだけでは燃えないのに、触媒により燃えるものがある。

さぁ、試してみよう!

 

・・・と、普通の化学実験で終わってもいいのだが、

今日は火遊びだ。ならば、他には何が燃えるのか試してみたい。

 

家中の四角いものを探す

 

角砂糖が燃えるのならば、

四角いものをどんどん燃やしてみようじゃないか。

 

 

エントリーナンバー1 鍋キューブ。

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1人前ひとつ、お鍋にいれるだけ、でおなじみの鍋つゆ。

見た目は茶色い角砂糖のこいつ、甘くはないが燃やしてみよう。

 

・・・一瞬赤い炎が大きく上がるも、火元から離すと燃えない。

小さな焦げ目がついて終わった。

 

結論:鍋キューブは燃えない。

 

 

 

エントリーナンバー2 キャラメル

ha4

これは安パイだろうと思いつつ。

そして、やっぱり拍子抜けするくらい角砂糖と同じ燃え方をする。

 

結論:キャラメルは期待通りに燃える。

 

 

エントリーナンバー3 チーズ

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キューブ状ならなんでもいいのか。ベルキューブである。

 

ha6

こちらも燃えたように見えたが、鍋キューブと同様燃えない。

そして部屋はチーズの熱されたピザのにおいである。

※ライターに限界を感じたためガスコンロ付近に移動しました

 

結論:チーズが溶けるとおいしそう。

 

 

エントリーナンバー4 カップラーメンの肉

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四角い。コロチャーと呼ばれるあの肉だ。

肉なんだから燃えるだろうと思ったのだがあまり燃えなかった。

 

結論:お湯で戻して食べよう。

 

 

エントリーナンバー5 バブ

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まさかバブも台所で使われる日が来るとは思っていなかっただろう。

そして期待通り燃えなかったし、

燃えないどころか、続けてはいけないにおいがしてヤバさを感じた。

 

結論:身の危険。

 

 

 

 

 

ところで、なんで燃えるんだ

家にあるものでとりあえず火遊びしてしまったが、

今回の燃える・燃えない(燃えにくい)の仕組み(結局砂糖系だけが燃えたのだが)を

化学畑のオトンにきいてみた。

※ここからやっと真面目な話です

 

 

そもそも砂糖が燃えにくいのは化学式の形が安定しているから。

燃えにくいから形を変える、つまり溶けるのだ。

 

そこに触媒である灰、つまりカリウムが加わると

化学式の安定が崩れ、燃えやすくなるんだそうだ。

 

 

ちなみに砂糖以外はなぜ燃えなかったのかというと、

そもそも「有機物(=炭素が含まれる)」でないとものは燃えない。

炭素が含まれないバブなどはそもそも燃えるはずないらしいのだ。

 

ちなみに鍋キューブやチーズが燃えたように見えたのは

こういった加工品は色々なものが混ざっているので

その中に燃える物質が混ざっていたのかも?とのこと。

 

こういうことは試す前に聞くべきであったが、

それを試すのも含め遊びなのだ・・・きっと。そう。多分。

 

ちなみに炎が少し色づいて見えるのは

灰のなかのカリウムや加工品の食塩に含まれるナトリウムによるものなんだそうだ。

中学校でならった「炎色反応」である。

 

 

 

台所でのちょっとした火遊びにも

化学で説明できる面白さがある。

 

家の中での遊び、試してみてはいかがでしょうか。

火を使う遊びなので、くれぐれも注意して、楽しんでくださいね。

 

砂糖以外にもこれは燃えた!というものがあれば、

編集部が情報をお待ちしております。

※ちなみにチョコレートもすごくよく燃えました

文・山縣杏

◎小学生の子どもと実験

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ぷよぷよ酢漬け卵編

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