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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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インタビュー

2014.7.15

娘の学校のFathers’

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神奈川県川崎市にある中高一貫教育を行う女子校、

洗足学園中学高等学校にはFathers’なる集団が日々、

なんだかんだと活動しているらしい。とても楽しそうに。

いったい何をしているのか?

そこのところを取材してみました。

 

 

 

お話をしてくれたお父さん

中川順司(なかがわじゅんじ)さん(49)

Fathers’の幹事長。某IT系企業人事部部長。娘さんは高3。

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鴨下博厚(かもしたひろあつ)さん(54)

保護者の会、洗足会の会長。会社経営。娘さんは高1。

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Fathers’とはどんな集まり?

洗足学園の保護者の会(洗足会)の中にあるひとつの組織です。

娘をこの学校に通わせているお父さん全員がFather s’の会員です。

中1から高3まで各学年に幹事がいまして、

計20名ほどの幹事を中心に活動をしています。

 

親父は機敏に動きます(笑)

洗足祭では「お父さんの縁日」という屋台を出しています。

今年で10年目、洗足焼きというお好み焼きが名物で行列ができるほどです。

昨年は1日に100人のお父さんが参加してくれました。

お父さんの多くはビジネスマン、みんな自分から仕事を探して機敏に動くんですよ。

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父親の手料理を先生と

お父さんのための料理教室も定期的に開催していて、

前回はフードコーディネーターの方を招いて、

メタボ対策をテーマにした和食を作りました。

お父さん60名ほどが参加。学校の調理室を借りて土曜の昼から作り始め、

夕方に出来あがると職員室に行って先生方を誘うんです。

「料理できたよって」。先生と父親のコミュニケーションの場になっています。

 

お父さんのキャリア講演会

キャリア意識の向上を目的とした授業で、

お父さんたちが自分の仕事のことについて話をするという、

キャリア講演会もあります。対象は中3。

話している途中に生徒に寝られたらどうしようとか、

お父さんにもプレッシャーがありますが、

やってみると「こんなに真剣に聞いてくれているんだ」

ということに気づき、次回はもっといい内容にしたいという気持ちになるんです。

普段の仕事で新入社員なんかに言っていることと内容は同じなんですが、

中3の生徒にも伝わるんですね。

 

第2の青春?

でも、お父さん同士で仕事の話をすることはないですね。

だからでしょうか、場が学生ノリなんです。

昨年、幹事のひとりがシンガポールへ転勤になったんです。

送別会をしたときに彼は泣きながら「Father s’は第2の青春でした!」と、

みんなと抱き合っていました(笑)。

 

父が楽しいと、娘は嬉しい

「学校に来ているお父さんたち、みんな楽しそうだよ。

なんでお父さん参加しないの?」そんな娘さんのひと言が、

Fathers’に参加するきっかけだったという鴨下さん。

「学校で娘と会うと、小さく手を振ってくるんです」(鴨下さん)。

「娘と私だけの共通の話題ができました」(中川さん)。

終始嬉しそうに話されていたお二人の笑顔が印象的でした。

 

 

協力:洗足学園中学高等学校

●文・布施太朗 ●写真・川良友香

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