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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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インタビュー

2014.2.9

私にとって、娘はバッターです。

元読売巨人軍の投手で3度の胴上げ投手、

そんな中シングルファーザーとして娘さんを育てていた宮本和知さん。

すれ違いが多い現役生活の中、娘さんと続けた交換日記のことなど、

父と娘について伺ってみました。

 

——交換日記はいつ頃ですか

はい。私は娘が小学校2年生のときに離婚をして、私が子どもを引き取ったんです。

その頃、私は現役でしたから、おじいちゃんおばあちゃんにも協力をしてもらったんですけど、

シングルファーザーの暮らしがスタートしました。

そうしたら、娘から交換日記をしようと言ってきてくれたんです。

それは嬉しかったですね。小学校5年生頃までやっていました。

——-交換日記では、どんなやりとりをされていたのですか?

たとえば娘から

「今日、学校で持ってきちゃいけないものを持ってきている子

がいたんだけど、先生に言ったほうがいいのかな」

っていうことが書かれているんです。

私はナイターが終わって、帰宅が夜の12時とか。

そこから娘の日記を読んで返事を書くんです。

「まずは本人に言うんだよ。

先生に言うんだったら、その後だよ」って。

それを娘の部屋に置いておくんです。

そしたら次の日、「わかった」って。

ただ、娘の問いかけに対して答えを書くというよりは、

「これを書いているときの娘の気持ちになろう!」

ということを大切にしていましたね。

結論は出なくていいんです。

同じ思いになってあげたい。「そうか、大変だね」って。

そのうえで、「パパはこう思うよ」って。

 

———-実際の会話はよくされていましたか?

はい。朝は6時に起きていたんです。

娘が学校に行く7時半まで一緒に過ごす大切な時間でした。

たくさん喋って、娘を見送った後に僕は二度寝するんです(笑)。

 

———-日記のことも会話にでるんですか。

いえ。普段の会話では言えないことを日記に書いてくるんです。

娘のとても繊細な部分が文字になっているんですね。

言葉より文字のほうが大事だなって思いました。

でも1度、交換日記を1週間空けてしまったんです。

そうしたら娘が怒って日記を破られました。

娘から言ってきてくれた交換日記、これはいかん。

娘に「申し訳ない!」と謝って復活しました。

娘の気持ちになるっていうのは、ここでも学びました。

 

———-野球と子育ては似ていますか?

ははは。そうですね。ピッチングの組み立てと全く一緒です。

僕はピッチャーだったので、打者が何を思っているのか、

ストレートを待っているのか変化球を待っているのか。

そこを読むことが勝負です。

娘とのコミュニケーションも、娘はどんな気持ちなんだろう、

あっそうきたか、じゃあこれはどうだ!っていう、

コミュニケーションの組み立てですね。

僕にとって子どもはバッターです(笑)。

miyamoto

宮本和知(みやもとかずとも)さん

元読売巨人軍の投手。1997年に引退後、

スポーツキャスターとしてテレビやCMなどで活躍。

現役時代よりシングルファーザーとして娘さんを育て、

その後2008年に再婚。現在は3歳になる娘さんもいる。

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