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子どもと会話

2012.10.24

父と娘 お父さん大っ嫌いです1

お父さんキライ同盟に入ってたんですよ。

クラスでそういう子何人かいたんです。

私もずっとお父さんとはうまくいかなくて。

 

そう話すのは、Yさん29才。

お父さん、お母さん、弟、そしてお父さん方のおじいちゃんおばあちゃんの3世代暮らし。

 

とにかくうるさかったのだそう。

小学6年生になっても、門限は5時。

 

理解のある友達ののお父さんは恰好いいと思った。

ウチはなんでこんなに融通がきかないんだ。

なにもかもルールどおり。

 

お父さんは銀行員。

お金のことにも細かかった。

お小遣いもきっちり。余分はなし!(あたりまえか)

 

ある日、お友達の誕生日会に誘われる。

「行っていい?」

「だめ」

 

理由は、夜までになると帰り道が危ないから。

だからといって、迎えにきてはくれない。

 

だから、だめ。

 

当然、原宿もだめ。

後楽園遊園地もだめ。

 

門限5時だし。

後楽園遊園地も、門限守ろうとしたら3時くらいにでなきゃなんないし、

それを友達に付き合わせるのの悪いから、結局行けずじまい。

 

小学校6年生ともなると。周りの友達は、だんだん行動範囲が広くなる。

でも、Yさんの行動範囲はそのまま。

 

「頭ごなしなんです」と、Yさん。

 

お母さんからお父さんに対する愚痴をきいていたのも大きかった。

一緒にいる時間の長いお母さん寄りに、どうしてもなってしまうし。

 

お父さん、部屋がきたないとお母さんに怒る。

私たち子どもたちが片付けていないのに。

 

「私たちのせいでお母さん、かわいそうだなって思ってたんです」

 

〉〉そしたら、自分たちで片付けようと思わなかったの?

 

「それは思わないんですよね(笑)」

 

それはお父さんへの反発心か。

 

「とにかく、お父さんのことは嫌いだったんです」

 

一方、おじいちゃんは優しかった。

ちびまるこちゃんの、まさにともぞうじいさん。

小さな頃は、幼稚園から帰って夕方、毎日おじいちゃんとお散歩。

 

もっと小さい時、Yさんは夜泣きがすごくて、

Yさんをあやすために

ほぼ毎晩、おじいちゃんが運転して、お母さんと車でドライブしていたらしい。

それも夜中の1時くらいだったとか。

 

〉〉その時お父さんはどうしてたの?

 

「早く泣きやませろって言ってたようです」

 

 

Yさんが中2のとき、お母さんが病気になった。そして入院。

 

お父さんが変わった。

いままで家事なんかいっさいしなかったのに、自分でやりはじめた。

 

お父さんが洗濯物を干している姿を見たとき、

 

お父さんとお母さん、仲悪かったんじゃないんだ。

お母さんのことをいじめる悪いお父さんじゃなかった。

 

Yさん、そんなふうに思ったそう。

 

お父さんのこと、ちょっと嫌いじゃなくなった。

 

つづく。

 

otonは大の阪神ファン この話はまた今度

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