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僕と娘が東京暮らし、嫁と息子が沖縄暮らしですが、月に1度はシャッフルします。【第2回】
振付師・タレント 東京都 パパイヤ鈴木さん
家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)
聞き手:oton+to編集長 布施太朗 写真:芳山勇人
第2回「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。でもそれって意外と大事なことのような気がします。
―ちなみにちょっと話が戻りますけど、娘さんが高校に行く時に東京がいいと言ったのは娘さんから?
嫁と娘で高校どうするって話をずっとしていました。二人と似たタイプだから。沖縄でインターナショナルスクールに行っていたので、英語を使いたいと。自分がやりたいこととそれで融通がきく学校、なおかつ金額的なものもあるので、嫁と二人でそういうところをガンガン探して僕にプレゼンをしてくるんですよ。まあとりあえず見てきなさいって言って、中学2年くらいから東京に行って、福岡にも行っていました。今通っている学校は、嫁の知り合いにそこの卒業生がいたんです。嫁の親友みたいな人がたまたまそこの学校の出身で「あそこの学校いいわよ」って。それで受験することになりました(笑)。
―じゃあ奥様と娘さんで積極的に動かれていたんですね。
僕はどこでもいいって思っていましたから。東京がいいんだったら、うちの近所の公立でいいよって言っていたんですが、嫁と娘はそうじゃないって。だから言ってもしょうがないから好きにさせようって。でも金なんかかけないよって。僕はひどいですよ。娘はどうせ結婚して人のものになるから、お金をかけないって決めていますから。結婚して他所に行くわけだから、人としてというのはすごく大事だけどキャリアとかは必要ないって言っています。女性は一生仕事するわけじゃないから、女性が仕事をするってことを実は僕はあんまりよしとしてない、古いタイプの人間なんです。子育て落ち着いた今くらいになって嫁さんが仕事をして小遣いを稼ごうかなっていうのは分かります。でもどこかの大学出てバリバリのキャリアウーマンのまま結婚して云々カンヌンという、「家に男は二人いらないんだよ」って。結婚したら仕事やめて家に入るというのがもともとあって、嫁さんもそうしたんでね。だから娘に対しては、将来こういう仕事させたいっていうのはないんですよ。ただ20代の青春は謳歌してほしい、それが仕事だったらしてもいいと。仕事先で出会った人と結婚するかもしれないから。でも30代40代になってずっと仕事しているイメージはない。嫁さんもそうは考えてません。しかし「気をつけないとそうなるからねって、特にうちの子は攻撃的なタイプだから」。という話はします。「そういうところにがむしゃらに突っ込んで行くよりも、いい人の見つけ方とか、料理がちゃんとできるとか、そういうことの方が大事、優先順位はそっちだよね」っていつも言うんです。優先順位って言葉をよく使いますね。一番を決めなさいって。一番は結婚して子ども生まれて幸せになることでしょって、それ以外になんか一番ありますか?っていうと、ないんです。でも1.1番くらいにあるんですよ、仕事とか。2番目じゃないんです。そこはもうちょっと考えないとダメだよって。必ずどっちかを捨てなきゃいけないから、どっちにするか決めなきゃダメって。
―お子さんにたったひとつのことしか伝えられないとしたら、なんて言いますか?
優しい人になってね。これだけですね。僕の座右の銘がプラスマイナスゼロなんです。人にやってあげたことはやってもらえると思っているんです。ちょっといやらしい話ですが。車を運転している時、急いでいても、隣の車がウインカー出したら入れてあげるんです。そうすると僕も入れてもらえるから。
―自分の行いは自分に返ってくるということですね。
そう。それが直接返ってこなくてもよくて、誰かのところに返るだろうという考え方です。それに、例えばお財布を落としましたとしたら、金額にもよりますが、落とした僕が一番悪いです、落とさなきゃいいんだから。でもその時には誰かが儲かったくらいの感覚に捉えられたら、自分が気持ちいいじゃないですか。「優しい人になる」というのは、自分が気持ちいいから。何といいますか、自己満足。でもそれって意外と大事なことのような気がします。
―幸せホルモン分泌されますね。
そうそう、「俺、優しいだろ」っていうのはあります。だから、人を褒めれば自分も褒められるとか、そういうのは思っています。俺は貶して、向こうは褒めるみたいなことはありませんから。そういうのはいつも頭の中にあるかもしれません。
”第3回 将来の話になった時、中2の息子が言ったんです。「えっ、給料もらう?俺、払う方じゃないの?」って。”に続きます。
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今回の"オトン"なアーティストは、
パパイヤ鈴木さん
家族構成:妻、娘(高1)、息子(中2)
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