家族が幸せになる、お父さんスタイル

oton+to(オトント)

オトント

子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

oton+to(オトント) > 特集 > 【夏休み】海川山森&キャンプ特集 > キャンプにはマットを。 山登りには遊べる山を。

【夏休み】海川山森&キャンプ特集

2016.8.10

キャンプにはマットを。 山登りには遊べる山を。

8/11は新しい祝日、山の日です!そこで今回、湘南蔦屋書店でアウドドアコンシェルジュをされていて、2人のお子さんのお母さんである羽根志美(はねゆきみ)さんに、子どもとのキャンプや山登りについてのお話を伺いました。羽根さん一家、下の子が0歳のときからキャンプに行っていたのだとか。

13932250_1277076805650336_681767644_o

oton+to編集部(以下、oton):ご夫婦どちらもアウトドア好きですよね。

 

羽根さん(以下、羽根):はい。子どもができる前はよくサーフボードを持ってキャンプをしていました。千葉とか静岡、あとは伊豆七島の新島や八丈島、それに鹿児島の奄美大島とか種子島に。あっ、八丈島は自転車を担いで行ったんでした。

 

oton:めちゃめちゃアウトドア派ですね(笑)。

 

羽根:いえいえ、会社にはすごい人たちがいっぱいいるんで(会社とは、ご主人が勤めているアウトドアメーカー、モンベルのこと。以前は奥様もモンベルの社員だった)。

 

oton:お子さんができてからはちょっと遠のきましたか?

 

羽根:いえ、上の子が0歳のときにサーフィンキャンプに行きました。下の子は、あっ、やっぱり1歳になる前ですね、0歳のときに山梨のフェスに行きました。上の子のサーフィンキャンプは、テントの前に水を張ったたらいを置いて、そこに子どもをつけながら夫婦順番に波乗りをしていました。

 

oton:よく、キャンプとかはもっと子どもが大きくなってからとかいう人も多いと思うんですが。

 

羽根:そういうことも考えたりしましたけど、自分たちが遊びたいからですね(笑)。これくらいならいけるでしょうと。当然、赤ちゃんだから陽に焼けすぎたらいけないとか水をきらしちゃいけないとかありますけど、そういうところをしっかり気をつければ問題ないだろうと。何歳からキャンプ、とかよりそこは親としての自己判断ですね。もしかしたら現地で具合が悪くなったりしたことがあるかもしれないんですけど、もう覚えていません(笑)。

 

oton:1歳前というのはつかまり立ちくらいの頃ですね。

はい。会社の同僚と数人で行きました。子ども連れはウチだけでしたけど。

 

oton:あらためまして、ではキャンプ初心者の方も読んでいるので、参考になる話なんかを伺いたいのですが。

 

羽根:そうですね。キャンプ行くってなるとあれもこれも買わなくちゃみたいになると思うんですけど、私たち家族はあまりモノへの執着がないというか最低限のものしかないんです。それも買い換えることなく何年も。テントなんか20年使っています。最初から大きいのを買ったんで、それに合わせて家族が増えていきました(笑)。シュラフも大切に使えば長持ちするからずっと大切に使っています。バーナーもコッヘルもみんな長持ちです。アウトドアの用品って、はじめは投資額が大きいけれど、大事に使えば本当に長持ちなんですよ。

 

長持ちしないのはマットですね。私、マットはヘタれてくるとイヤなんです。キャンプでも寝心地を求めるので。

 

oton:そうなんですか。キャンプというと寝心地が悪いものだと諦めている人が多いと思います。

 

羽根:確かにそれもあると思います。ウチの主人なんかどこでも寝れますし。でも、私は床が変わると眠れないタチなんで、マットにだけはこだわっているんです。多くの人は、キャンプ道具をはじめに揃える時、マットの必要性をあまり考えず、お金のかからない銀マットにしてしまいがちですが、私から言わせると、マットにこそお金をかけたほうがいい。

 

いかにコンパクトになり、自分の寝心地を快適にしてくれるか。そんなに分厚いものでなくてもいいんです。もう少し具体的にいうと、ウレタンマット、バルブをひねると空気の出し入れができるインフレーターマットがおすすめです。。ただ、このバルブは数年たつとヘタってくるんです。

 

oton:どのくらいの大きさのものがオススメですか?

 

羽根:120cmとかでしょうか。大きいものは140cmとか150cmとかありますけど、頭のほうだけきちんとあればいいんです。足はシュラフの先にタオルを入れておけばいいので。

 

oton:なるほど!勉強になります。あと、これは必要というものはありますか?

 

羽根:山登りのときは黒糖を必ず持っていきます。移動しながら食べることができますし。元気が出ますし。子どもに前聞いてみたんです。お母さんが山登りに絶対持っていくのは何?って。そしたら黒糖とジェットボイルと言っていました。

 

あとは虫除けと日焼け止め。あとは雨具。子どもにも水1リットルを背負わせます。子どものリュックには黒糖とかゼリーとかも。自分がもし遭難しても1日はつなげられるくらいのものをもたせています。ビクトリノックス(ナイフ)も普通に持たせています。

 

13932250_1277076805650336_681767644_o△十国峠のてっぺん。写真は息子さんです

 

oton:ナイフは普段から子どもに使わせていますか?

 

羽根:そうしたいですねえ。でもキャンプとかにいくとやらせます。というか子どもがやりたがるんです。親もアウトドアのほうが汚れをきにしなくていいから許容範囲が広がって大らかになれいます。ガミガミしなくなるのでいいですよ(笑)。

 

 

oton:次に山登りのことをきいてもいいですか?

羽根:あっ、そうですね。このあたりだと、子どもと行く1番最初の山登りとしては、鎌倉アルプスはオススメです。普通に登るんですけど、「わあ!上った!!」っていう気になるんです。ちょっと岩場があったりして印象に残りますし、子どもも少しチャレンジしないといけない感じがあるんです。ずーっと歩いているだけだと飽きちゃいますから。

だから山選びは重要です。神奈川ですと三浦の二子山もいいですね。ハイキングコースなんですが、道路から山に入るとすぐ、川が流れていているんです。そこで遊んだりできます。そしてこの川を横切らないと進むことができなくて、石を選びながら木のツルを掴みながら前進していって、そして公園がゴールなんです。1時間くらいのコースなんですが、最後は公園の遊具で遊ぶことができて、子どもは最後まで楽しめる山ですよ。ここはオススメです。

e735da2dda268889e12d3a9ac5c0c0a9△鎌倉アルプスはこんなところを進んでいったり。子どもも登ったどー感がありますね。

出典:ヤマレコ 

ba9d1e2d1b1bc0a71e0277a585e409d1

△二子山は、川の中を歩いて上るところも。これは気持ちよさそう。

出典:ヤマレコ

13823476_919670544821486_212098094_n

△こちらは羽根家と友達家族で二子山

 

飽きない山、遊べる山っていうのがポイントなんですね。ありがとうございました。

 

最後に羽根さんより

山育でできることを伺いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1、  ごみを捨てない。

2、山に自生している植物を取らない。

3、登山時、すれ違う際は必ず挨拶をする。

4、登山道は登り優先。

等、親が何も言わなくても普段の生活に役立つことを自然と身に付けることができる。

そして頂上に上るという達成感。これはあきらめない心を育てる。

素敵なことばかりですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それとこちら、羽根さんがよく友達とかにオススメしている山の本。

鎌倉アルプスもここで紹介されています。

 

◎羽根志美(はねゆきみ)

湘南蔦屋書店 アウトドアコンシェルジュ。とにかくアウトドアが大好きな2児の母。子どもから大人まで楽しめるアウトドアイベントも多く企画している。

13951050_1277076168983733_1104163575_o羽根さん。佐渡で鯵を釣ったところ。「この後さばいてアウトドアでアジフライにして食べました!」。この夏は8月末に家族で伊豆七島に行かれるそうです。

「いいね」いただくと、oton+toの更新情報がFacebookのタイムラインに表示されるようになります
oton+to Facebookページ

oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

いいねいただくと、oton+to更新情報が
Facebookのタイムラインに表示されます