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オトンの心得・決めごと
2016.6.27
ウチのPTAのスタンス
こないだ、いくつかの市町の小中学校の
PTAの会長とか副会長とか役員の人たちが集まって
情報交換会のようなことをやる会があったので行ってみました。
といっても気まぐれに行ってみたわけではなく、
そこで、いくつかにグループに分かれてのミーティングの場で、
うちの中学校の取り組みを紹介するという役割があったので、
前もって準備して行ったわけでございます。
ただ、私もこの4月からPTAの会長になったばかりで、
うちの中学校のPTAがこれまで何をやっきたかとかをまだまだ知らないことが多いので、
昨年の会長と副会長に、ヒアリングを何度かさせてもらったんです。
あらためてヒアリングをしてみると、いろんなことをやっているんですね。
大人が学ぶ場「おとなの寺子屋」を開催したり、地域の人たちにも協力してもらって
学校の竹垣づくりをしたり、毎年恒例の生徒達がクラス単位で歌う合唱祭に
PTAの保護者も歌で参加したり、
保護者、先生、運動部の生徒たちで長年側溝に溜まった泥を掃除したり、
(雨が降った次の日、学校のグラウンドが水浸しになって、
部活の生徒たちは、すぐには使えない状態になっていたので)
花壇に毎日水やりしていたり、
その他にも、いろいろ、いろいろあるわけです。
へーっ、と思いながら聞いていたんです。
ただこれ、いざ他の学校の人たちに発表するにあたっては、
たぶん、他の学校も名前や形はそれぞれ違えどいろいろやっているだろうから
何をやったかということをダーっと発表するよりも、
ウチの学校のPTAは、そもそもどういうスタンスでいろんなことを取り組んでいるのか、
ということを発表できるようにしたいと思ったんですね。
というのも、他の学校からもウチの中学校は
先生、生徒、保護者、あと地域の距離が近いですねと言われたりするようなので、
そのあたりの根っこにあるところを自分も知りたいなと思っていまして、
根掘り葉掘りいろいろ聞いてみたんです。
そしたら、前会長かこういう言葉が出てきましてね。
「何かを企画してやるときって、当日、1人でも2人でも来てくれたらそれでよし!
って思ってるんだよね。で、その日集まった人数でできることをやろうと」
なるほどなあと思ったんです。
PTAで何かをやろうとするとき「◯◯をやる。そのためには最低◯人集めなければならない」
というような気持ちになることって、私、多いんじゃないかなって思っていたんです。
そうすると、スタートから「〜なければならない」マインドになるので、
もうその時点で、少ししんどいというか、プレッシャーというか、
そんな風になってしまうんじゃないかと。
これって、PTAの役員をやりたくないと思う原因のひとつにもなりそうですし。
もともと、自分がPTAの会長を引き受けさせてもらったときも
誰もやってくれる人がいなくて。ということだったので(笑)、
基本やりたくないもの。というイメージが自分の中にもあったんですわ。
だから、今年のスローガンを「今、楽しめてるか。」にしたというのもあります。
その時の状況、その瞬間のプロセスそのものを楽しもう、ということを大事にしたくて。
言ってしまえば過ごす時間のほぼ全てはプロセスですからね。
で、前会長が言った
「1人でも2人でも集まってくれればいいじゃん!その人数でやれることをやろう」
というのは、すごく気持ちが楽になれるというか、
そこでどう楽しもうかという気持ちになりやすい考え方だなと思ったんです。
なんだ、ウチの中学校のPTAの人たちは、既に楽しんでるではないか、
私、遅ればせながら、そう思ったんですね。
自分が思ったそのままのことを、
先日、他の学校のPTAの人たちに発表させていただきました。
そういえば以前、今年の合唱祭、昨年に続き保護者も歌いますか?って
PTA役員の人たちが集まる場でみんなに聞いてみたんです。
何度か集まって練習も必要だし、てことはそれなりに時間とパワーが必要なわけで。
去年やったから今年も自動的にやるというのは
多くの人に望まれないまま続いていく慣例のもとになるかもしれないし
もしかしたら「私は、実はやりたくないんです」
という人も、聞いてみたら意外にわんさかいるかもかもしれないなと思ったんですね。
だから、あらためて聞いてみたほうがいいんだろうなと。
そしたらですわ。
「せっかくなら、私も歌って楽しみたい!」っていう意見が出たんですね。
他の人たちからもそういう声が。
むしろ、やりたい!っていう気持ちなんだと、私、そこで実感しました。
これ、あらためて聞いてよかったなあと思ったわけです。
昨年に引き続き今年も。ということを当たり前のようにやるんじゃなくて
あえて確認してみることで、あらためて「やりたい」っていう気持ちが
発信されるってのは、鮮度が保たれるっていうか鮮度が蘇るってことだなあと。
なので、今年の合唱祭、PIAの保護者も歌うことになりました。
そして、たぶん指揮者は私です。
「せっかくだから、会長も楽しみましょうよ」と言われました(苦笑)。
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