oton+to(オトント) > オトンの流儀とか ビジネスマン編 > 妻が言ってました。兄妹には助けられたと。私たち親が出来ないことを自然にやってくれたって。【第2回】【家訓づくり 子育て 家族ブランディング】
妻が言ってました。兄妹には助けられたと。私たち親が出来ないことを自然にやってくれたって。【第2回】【家訓づくり 子育て 家族ブランディング】
不動産会社経営 櫻井 規雄さん
家族構成:妻、息子(小6、小4、年長)、娘(小1)
【オトンの流儀とか】 今回は不動産会社を経営されている櫻井さん。4人のお子さんのオトンです。櫻井家には家訓があるそうです。お子さんが生まれる前からご夫婦で話をして作ったのだとか。お子さんを叱る時、どうしても理詰めになってしまうことを改善したい櫻井さんですが、最近、学校で起こったあることがきっかけで、次男の子とベッドで話をするようになったのだとか。いいお話を伺えました。第2回です。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
第2回叱る時は厳しいと思います。だから自分の子どもに生まれてきたことが可哀相だと思うことがありますね。
―自分からやりたい、そういうことを大切にされているんですね。
そういうのが妻も好きなんです。朝ごはんを食べたあとは、今度、食器洗いがあるわけじゃないですか。でも、食器洗いは順番制になってますからね。それは、長男、次男、長女が順番で、末っ子はまだ妻が手伝っていますけど、やっていますね。ルーティンワークは色々あります。風呂掃除とか。
―それはお子さん達にはどんな動機付けを?
自分で食べたものは自分で綺麗にしようよっていうだけなんですけど、それはキャンプに行った時やサッカーの合宿とかで子ども達もやっているので、話は繋がります。そうは言っても、長男なんかもう6年生ですから、今日ちょっと朝練があるからとか言って早く行っちゃったりもします(笑)。
―夜は会食が多いですか?
会食もありますが、週の2,3日は家にいます。でも、食事は一緒にできないですよ。子どもたちがギリギリ寝るぐらいの8時か9時ぐらいなので。帰ると子どもも興奮しちゃいますから、変なタイミングで帰ってこないでと言われます。
―お休みの日はアウトドア派なんですよね。
うちはかなりアウトドアだと思います。キャンプも普通の旅行も、オリエンテーリングみたいなものにも出掛けます。うちは夫婦でそういうのが好きだったんです。家族で楽しむことが何よりなので、キャンプにしても旅行にしても、子ども達がつまらないっていうものだったら嫌々になっちゃうんですよね。だから、そうならないように、最初は何も役割を与えずに一緒に行って、一緒に楽しもうぜと。で、少しずつ「今日は焚き火するから、火、パパが起こすから見てて」とかって言って巻き込んでいきますね。今のところ上手くいってます。ただまあ、お兄ちゃんがサッカーをやるようになって、港区の民間のサッカーチームに入っているんですけど、そこが結構、本格的なんです。で、土日は試合が入っちゃうことも多いですし、全員で、というのが、なかなか難しくなりつつあります。
―サッカーは見に行きますか?
行きます。でも、サッカーは私自身経験がなくて、教えることはできないので、一緒にその時間を共有するぐらいですね。めちゃくちゃ上手いお父さんとかいるじゃないですか。そういうお父さんの横で下手なところを見せたくないっていうのもあったり(笑)。でも、子どもがリフティングの練習したいって言えば一緒に公園に行ったりします。
―お子さんとのコミュニケーションで、これは失敗したなって、やっちまったなって思うことってありますか。
基本、手を上げることは反対なのですが、やっぱり、よっぽど悪いことをした時はお尻を叩くぐらいはするんですね。でも強くやり過ぎちゃったことがあって、すごく痛がったんです。長男が小学校に入ったくらいの時でした。それがよっぽど怖かったのか、パパ怖いという印象を与え過ぎちゃった時があって、やっぱり手をあげるのは、時として必要だとは思いつつも気をつけないといけないなというのはありますね。でも、叱る時は厳しいと思います。だから自分の子どもに生まれてきたことが可哀相だと思うことがあります。
―どんな叱り方なんですか?
これも良くないのですが、仕事の延長になっちゃうというか、理詰めしちゃうというか。
―例えば、どんなことに?
小学校になり学年があがるにつれて段々言い返すようになってきますよね。それに対して、ちゃんとしたことであれば私はディベートをしても全然いいんですけど、向こうは向こうで、その場しのぎの言い返しをしてくるので「今のちょっとおかしくないか」とか「さっきと話が違うぞ」とか詰めていっちゃうんですよ。そうすると子どもは逃げ道がなくなっちゃって。妻から助け船を出してもらうんですが。そういう部分も自分自身で良くないなと思います。今、現在進行形で後悔していることですね。
―会社のメンバーの方に叱るのと同じ感覚で。
そういう時がある。ある意味、一生懸命になりすぎちゃってるっていうか、自分で言うのも変ですけど、相手にも自分と同じテンションを求めているんです。本気でやろうとしているのであれば、そんなところ手を抜かないよね、みたいな感じですね、子どもに対しても。よくないんですけどね。
―ご自身が怒りやすい、腹が立ちやすいのはどういうことで?
自分で言ったことができないことですか。だから、幼稚園の時にはそういうのはなかったんです。でも小学生になって、自分でやると言ったことができてないと、もしくは放棄すると、私の怒りポイントに引っ掛かります。怒りスイッチが入っちゃいますね。
―具体的には?
例えば塾とか、自分でやりたいと言って始めたのに、何か理由をつけてサボってるのを妻から聞いた時とか。水泳をやっていますけど、「今日、調子悪いからっていって行かなかったよ」というのを聞くとですね。本当に熱があったら休んで当然だと思いますけど。妻は結構そういう部分がアバウトなんですよ。本人が今日、お腹痛いとかっていうと、「じゃあ、休もうか」って受け入れちゃうんです。でも自分だったら、いつからお腹痛いのとか。熱があると言ったら、今ここで計ってみろよってことになるんです。
―一気に逃げ場がなくなりますね。
そうですよね。それで、帰ってきてその話を聞いて、「ちょっと話そう」となり、結局、行きたくなかったから嘘をついたことが分かると「ふざけんなお前!」ってなっちゃって。「嘘はつくな」って。
―そこから、なんで行きたくなかったのかっていうことに対しての話はされますか。
はい。そこは大切だと思うのでしますね。でも、妻と一緒にいる時だったら引き継いでもらいます。叱りながら自分もさっき言ったことを否定するようなフォローがなかなか出来なくて、そこは妻にちょっとパパは厳しく言ってたけど、こういう意図があったよって言っておいて、みたいな。
―そこは連携プレーですね。
お互いに。妻が感情的になる時もあるので、そういう時も。
―奥様が感情的になるのは、どういうポイントですかね。
ちらかし放題で言ったこと聞かない時じゃないですか、単純に。パンツ脱ぎっぱなしで廊下に投げてあるみたいなのは「ちょっと何よこれ」みたいになりますよね。一回じゃそうならないでしょうけど、重なったりした時ですね。
【第3回】に続きます
今回の"オトン"なビジネスマンは、
櫻井 規雄さん
株式会社ブロードブレインズ 代表取締役
家族構成:妻、息子(小6、小4、年長)、娘(小1)
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