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オトンの心得・決めごと

2014.12.29

アドラー心理学による「勇気づける」子育て 第1回

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第1回 さりげない承認を

皆さん、初めまして。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。

2014年のアマゾン和書総合ランキング1位、累計50万部超のベストセラー「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、岸見一郎・古賀史健)で、日本でも一躍有名になった「アドラー心理学」。私は、この「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。

2014年も間もなく終わり。年末からお正月にかけて、子どもと触れ合う時間も多くなりますね。冬休みの宿題や、年始の目標設定、子どもとの遊びの時間や、中学受験にむけたラストスパート。日頃、触れ合う時間が少ない分、年末年始のお休みの間に、ここぞ、とばかりに「お父さんらしさ」をアピール!と、意気込みたいところですが、仕事のノリで、結果ばかりに注目してダメ出したり、手取り足取り指導して「出来る父親」をアピールしたりするのは逆効果。良い結果を褒めすぎるのも要注意。失敗を恐れて更なるチャレンジを避けようとするからです。

子どもは、「ありのままの自分を認めて欲しい!」のです。子どもを信頼して、見守りましょう。失敗に注目せず、完璧を期待せず、まずはチャレンジした事を認めましょう。そして、過保護をやめて自立を促しましょう。職場での部下育成にも通じるポイントですね。

「日頃からのさりげない承認」こそが、「勇気づけ」の本質です。何かができた、できない、という結果評価ではなく、何でもない日常の中で、子どもに対して、愛情、信頼、感謝の気持ちを、言葉がけやスキンシップで具体的に表現してみてください。その瞬間、子どもの表情が明るくなるはずです。

 

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熊野英一(くまの えいいち)
フランス パリ生まれ。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、
米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。
製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。
2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。2012年、ペアレンティング・サロン「bon voyage有栖川」オープン。アドラー心理学に基づく親子コミュニケーション講座等を開講している。
日本アドラー心理学会 正会員。

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