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父の失敗・悩み・たわごと

2022.12.13

茶碗の手触り

「子どもたちのお茶碗を買ってきた」と、家人。

3人分、色違い。

娘がはじめに茶碗に対面した。

「かわいい。へえ、これザラザラするんだね」。

手に取りながら言う。

娘は少し、その手触りが苦手そうに見えた。

個人的な感覚かもしれないが、

嗅覚とかと異なり、手触りについては、“慣れ”で解決することは

なかなか無いような気がしている。

母(家人)と娘(高2)は、共通の話題で盛り上がったり

楽しくお喋りしていることもよくあるのだが、

いつの間にか、言い合いになっている

という時も少なくない。

母としては、娘の振る舞いがつい目ついて、

腹が立ってしまうことがあるようで

娘としては、なんでそんなことに怒るのか、

という気持ちもあるようだ。

もちろん、何もお互い好き好んで口喧嘩を

するわけではない。

私から見ると、母はできるだけ寛容で

いようとしているし、

娘は、できるだけそ口論のような状況に

なることを避けているようである。

とはいえ、娘が安易に地雷を踏む場面を

目にすることも多いのは否めないのであるが。

翌日、朝食。

娘はその新しい茶碗に自分でご飯をよそい、

食べて学校へ言った。

「手触り、気にならなかったのかな」。

と言ってみた。

「そうなんじゃない」。

と、家人。

私が言う。

「手触りが気になるって、昨日、

なんか遠慮しながら言ってたように見えたんだけど。

『この手触り苦手だな』とこの後ずっと思いながら、

自分の茶碗にするのはちょっとかわいそうな気がするから、

もし、手触りがどうしても気になるようなら、

何か煮物とかいれる器にしてもいいかもね」。

「そうだね。じゃあ、帰ってきたら言ってみるわ。

『もし手触りが気になるのであれば、

自分の茶碗にしなくてもいいよ』って」。

と、家人。

それはそれで、ちょっと気になる。

母と娘の会話の心理戦のようなことを

いつも感じている私としては。

その言い方だと、娘は「いいよ、私の茶碗で」。

としか答えようがないような気がしないでもない。

そこで言ってみた。

「こっちから言うのなら、

『その茶碗、手触りがちょっと気になるから、

ノンの茶碗じゃなく、別の用途の器にするね』

って言ったほうが、ノンはもっと素直に返事が

できると思んじゃないかな」と。

つまりだ。そう言えば、娘は「わかった」

という返事もしやすいし、

そこまで手触りが気にならないのなら

『いや、自分の茶碗にしたい』と自分で言うから」と。

「考えすぎじゃ」。

と一蹴されました。

なんとちまちましたオトンなことか。

というか、そもそもの話をすれば、

子どもたちに茶碗を新調してあげようと思ったことなど、

私には微塵もなかったということでございます。

さすが母!!でございます。

娘もそう思っていることがゆえのことでございます。

たぶん。

以上、なんとちまちま書いてしもたオトであることか。

そういえば、出土した土器の手触りがめっちゃよかったと、

愚息が申しておりました。

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