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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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サッカーチーム経営 神奈川県平塚市在住 水谷尚人さん(49歳)
オトンの流儀とか
ビジネスマン編 Vol.08

娘には「いつでも笑顔で」と。僕は苦しい状況でも笑おうと、ずっと思っています。

サッカーチーム経営 神奈川県平塚市在住 水谷尚人さん(49歳)

サッカーチーム経営 神奈川県平塚市在住 水谷尚人さん(49歳)

家族構成:妻、娘(中1)、娘(小3)

聞き手:oton+to編集長 布施太朗

―娘さんを全力でサポートするお父さんっていう感じですね。

いやいや。上の娘がサイパンに行っている間、下の娘は「なんでワタシはいけないの?なんで今、ワタシは日本にいるの?」って不満タラタラでしたから(笑)。その間、残った3人で湯河原のペンションに行きました(笑)。あっ、そういえば、上の子が生まれるときは出産の立会いをしたんです。これはいい経験をしたなと。その経験から、子どもは大切なものなんだと思いましたね。でも下の子の時は、生まれてから10時間くらいして病院に行ってますから、ワタシ。長男と次男、長女と次女の違いってこういうことかと(笑)。ちなみに私の両親も妻の両親も、下の子が生まれた時には、病院に来るの遅かったんです。これ、今でもヨメさんが言うんですよ。わざとじゃないんですけどね。

―ちなみに、なんで10時間も遅くなったんですか?

仕事で、、、。

―、、、、、? いやいやいや(笑)。それは口実で、気持ちがあれば行けたんじゃ?

あははは、そうかも(笑)。すみません(笑)。でもそう考えると、上の娘がきっかけで何かが変わる、何かを始めるということは多いかもしれないですね。

―なるほど、例えば?

平塚に引っ越してきたのもそうです。以前は東京の目黒から平塚に通っていたんですが、娘が生まれるタイミングで、故郷があったらいいなと思ったんです。娘にとって平塚がいい街かどうかは分かりませんでしたけど、この街が彼女にとって地元と言えるところになればいいなと。

―水谷さんの故郷は?

私、故郷といえるところがないんです。親父が転勤族で付き合いのある親戚もいなかったんで。大人になってからも合わせると、私19回引っ越していますから。平塚が13年目で一番長く住んでいる街です。ヨメさんは楽だと思いますよ。親戚付き合いがなくて。でもヨメさんのほうはすごくたくさん親戚がいるんです(笑)。ヨメの叔母からは「水ちゃん、今度、息子の結婚式の司会やって」とか言われてやっています。自分が結婚するまでは、子どもは嫌いでしたね、接点がなかったし。それこそ私がまだ20代の頃、電車で新聞を読んでいる時に、子どもが前を走ったりすると、足引っ掛けてやろうかと思ったくらいですね。「ざまあみろ、あははって」(笑)。まあ、その頃って自分自分って感じだったから、子どもに関心がなかったというほうが正しいかな。

―それが結婚されて?

はい。子どもは特段欲しいとは思っていなかったのですが、子どもが出来てからは面白く楽しいです。

―子どもが生まれて変わったこととかあります?

会社とかで怒らなくなりました。それが1番大きな変化かも。

―休日はどのように過ごされていますか?

土日はだいたい仕事です。オフは月曜日なんですが、子どもたちは学校ですから、私は東京で自分の会社もやっているんでそっちに行くことが多かったり。

―別に会社をやられているんですね。

はい。スポーツマーケティング系の会社で、高校球児向けのフリーマガジンとか出しています。

―もともとスポーツに関する仕事がしたかったとか?

いえ、全く思いませんでした。なんにも考えないまま、はじめはリクルートに入りました。給料がいいとかそういうことしか思わずに(笑)。そのあと、日本サッカー協会へ行き、2002年のFIFAワールドカップの日本組織委員会に出向して、そのあと、、湘南ベルマーレにも強化部長として関わるようになり、自分の会社も立ち上げながら、昨年の冬に湘南ベルマーレの社長に就任しました。何かやりたいとかは別になく、流れでこうなりました(笑)。

―社長就任は突然に?

はい。それも子どもにいう前に、子どもが知ってたんです。「お前のお父さん、ベルマーレの社長になるんだって」って友達から言われたらしくて。まあ、湘南ベルマーレのサッカースクールに通っている子もたくさんいますし、子どものサッカーに関心あるお母さんもたくさんいて、私のツイッターもものすごく見られているようだし(笑)。

―娘さんは嬉しかったんじゃないですか?

どうでしょうね。男の子じゃないですし。いや、男の子だったらもっと微妙な気持ちかもしれないですね。

―女の子だから1歩引いてみることができている感じ?

それはあるんでしょうね。中1の夏休みに「お父さんの仕事についてまとめなさい」という宿題があって、私、インタビューされました。

―お父さんの仕事、どんなふうに答えたんですか?

全ては日々の資金繰りだ。それだけだと。

―学校の男の子たちは、もうちょっと夢のある話をしてほしいと思うでしょうね(笑)。

でしょうね。でもウソはついちゃいけないし(笑)。ただ、可能性はすごくありますよ!

―社長になったことは、奥様もまわりの方から言われたりするんですか?

ものすごく言われるらしいですよ。この街にとってベルマーレの存在はやはり大きいので。息子がサッカースクールに入っているとか、旦那がサポーターですとか、ウチのいくつかのスポンサーのお子さんが娘と同じクラスとか(笑)。

―もう本当に地域密着ですね。社長になる前の地域との関わりっていうのは?

さきほど言いましたが、昨年まで小学校のPTAの会長をやっていました。はじめは電話がかかってきて「やってもらえませんか」って。私、平日も土日も仕事なんですけどそれでもいいですか?って言ったら「いいです!いやあ、よかった!」って言われて。だいたいみんな断るらしいんですけど、受けちゃいました(笑)。でも、やってよかったと思います。

―どういうところがよかったですか?

水谷尚人さん

まず、PTAに参加しているお母さんたちが、まあよく働く。とにかくすごくしゃべって文句言ったりもするけど、一度決まったことはしっかりやり遂げるっていうのを見ることができたのはよかったですね。利害のない中で。それと、PTAの会長をやると他の団体でも役員をやることが必然的に多くなるので、地元の人と飲むことが増えました。仕事とは関係のないところで。本当は昨年の秋ぐらいに「来年も会長を」っていう話が出たんですけど、ちょうどその頃、社長になるという話もで始めた頃で、事情を話して昨年で会長は終わりました。でも、Jリーグの社長はPTA会長をやったほうがいいと思いますね。チームで地域密着というのを掲げるのであれば。

水谷尚人さん

今回の"オトン"なビジネスマンは、

水谷尚人さん

株式会社湘南ベルマーレ 代表取締役
東京都出身。
家族構成:妻、娘(中1)、娘(小3)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

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