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オトンの心得・決めごと

2015.4.6

アドラー心理学による「勇気づける子育て」第4回

感謝の気持ちで依頼

 

皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。このコラムでは、「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。

 

今回は、新入学・新学期目前の今だからこそピッタリの、子どもの自立への取り組みをご紹介します。

 

責任感の弱い人は、自分の選択の結果が思わしくない時、他人や環境のせいにします。職場にいたらイヤなタイプです。今から自分の行動・選択の結果責任を負う、という練習をしましょう。今月までは、つい甘やかして、忘れものを届けたり、寝坊しそうな朝には起こしたり、部屋のかたづけをしたり。でも、4月からは心機一転。「自分のことは自分でやる」という習慣づけに挑戦。この積み重ねが、将来の社会での活躍に影響します。いきなり上から押し付けるのではなく、「君はもう充分大きいからできるよ」と、子どもへの信頼を示し、大人扱いすれば子どもも悪い気はしません。自然と気持ちが前向きになる4月が、責任感を育む好機です。

 

アドラー心理学では、幸福の3条件を定義しています。(1)ありのままの自分を受け入れ(自己受容)、(2)家族や友人など周囲の人たちを信頼する(他者信頼)。そして、(3)信頼する他者に貢献する(他者貢献)ことで、感謝される喜びを知り、自己受容できる、という循環構造です。さあ、自立の最終段階、協調精神の育成です。是非、家庭内で他者貢献を実感できるよう、4月からは家事の役割分担を決め、任せてみてください。命令ではなく、感謝の気持ちで依頼すれば、勇気づけられた子どもは、意外と喜んで役割を受け入れます。

 

プロフィール

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熊野英一(くまの えいいち)

フランス パリ生まれ。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、
米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。
製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。
2007年、株式会社子育て支援を創業、代表取締役に就任。2012年、ペアレンティング・サロン「bon voyage有栖川」オープン。アドラー心理学に基づく親子コミュニケーション講座等を開講している。
日本アドラー心理学会 正会員。

 

 

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