家族が幸せになる、お父さんスタイル

oton+to(オトント)

オトント

子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

oton+to(オトント) > 朝日おとうさん新聞 > 目からウロコの日本酒「ジャケ買いはダメよ!」

朝日おとうさん新聞

2014.12.30

目からウロコの日本酒「ジャケ買いはダメよ!」

年末年始、お酒を飲むことの増える時期だ。とりあえずビール。いつものハイボール。そんなのもいいけれど。ちゃんと選んでこだわって、ゆっくり料理と楽しむ日本酒もどうだろう。日本酒のおいしい飲み方、選び方のポイントを、編集部が酒屋さんで教わってきました。

 

日本酒ビギナーズの我々にご協力いただいたのは東京・本所吾妻橋にあるニシザワ酒店の小川原貴夫さん。小川原さん自身蔵元の方で、朝一で仕込みを終えてから昼間は酒屋の店舗に立っているのだそうだ。店頭を見るとずらりと並ぶ日本酒。初心者はこの時点でもうわからなくなってしまいそうだが、どうすればいいのか。1つずつポイントを解説していただいた。

 

@_90A9068

「お気に入りを見つけたら、思い切って一升瓶で。ひとつの味をじっくりと味わってほしい」

と小川原(おがわはら)さん。ニシザワ酒店には一升瓶が多く並ぶ

 

1.いいお酒は、いい酒屋で買うこと

まずは地酒を扱っているお店を選ぼう。温度変化や紫外線に弱い日本酒。酒棚が直射日光の当たる位置にないか、温度管理はしっかりされているかなど、お店のチェックも重要なんだそうだ。なるほど、ニシザワ酒店のお酒は全て紫外線をカットするビニールに包まれていた。

 

2.お酒の種類も知っておこう

銘柄だけでなく、種類も要確認。吟醸酒、本醸造酒、純米酒などがあり、純米酒以外には醸造アルコールが含まれる。これは人によっては頭が痛くなったり、二日酔いの原因になる可能性があるのだとか。

 

 

@_90A9388

この日は1982年(昭和57年)製造の古酒もいただいた。年月も経ると紹興酒のような複雑な味になる

 

_90A9146

ニシザワ酒店では試飲をしながら好みの日本酒を発見することもできる

_90A9129

 

小川原さんによれば「絶対NG」なのが「ジャケ買い」。つまりラベルだけを見てお酒を買うこと。ラベルだけでは味は決してわからない。ニシザワ酒店では試飲しながら好きなお酒を絞り込んでくれる。この日は初心者にオススメだと言われるスッキリした「しぼりたて 俵雪(山形)」としっかり味のある「奥播磨(兵庫)」を最初に出してもらった。飲み比べて初めてわかるが奥播磨はビックリするくらい味が濃い。そのままでは「日本酒ってこういう味だよね」で終わりそうだが、比べることで好みがはっきり分かれそうだ。もう少し中庸なものを、ということですすめていただいたのが脂を含む料理にも合うという「綿屋(宮城)」と「満天星(鳥取)」。初めはスッキリ系の方が手が出しやすいかも・・・と、日本酒ビギナーズの好みもわかったところで飲み方のポイントも教えていただいた。

 

3.お燗は香りだ

日本酒の基本はお燗。温め具合は「嗅いで」みよう。お湯につけているとお酒の香りが変わる瞬間があり、それが飲み頃だ。電子レンジは日本酒の分子に影響を与えてしまうため、湯煎にしよう。電気ケトルを使うのも倒れにくく簡単でよい。

 

4.燗のチェイサーは白湯

悪酔い防止にお水をはさむ方も多いが、実は温かいお酒を飲んだり冷たいお水を飲んだりするのは身体に負担が大きい。チェイサーにするなら身体を冷やさない白湯がいいようだ。

_90A9224 ちろりと呼ばれる道具が簡単でオススメ。徳利を使うなら対流の起こりやすい丸みのあるものを

 

そして忘れてはならないのが、「日本酒は料理を引き立てるものである」ということ。臭みを消して旨味を引き立てる日本酒は魚料理と相性がいいし、脂を含む料理なら口の中で脂が固まらないよう燗酒にするといいのだそうだ。お酒だけでチビチビ飲むのでもなく、流し込むようにグイグイいくのでもない。料理と一緒にゆっくり楽しめる日本酒。ぜひ、自分自身の好みのものを見つけてみてほしい。

W1Kjk-bU40d58Nqp3-RPuwwc9VZ-wp7ywfOSEx4MjBrd=w1031-h711-no

文・山縣 杏 写真・落合陽城

 

【ご協力】

ニシザワ酒店

住所 〒130-0001 東京都墨田区吾妻橋2-6-2

定休日 不定休

営業時間

平日 10:00-20:00

日曜・祝日 13:00-20:00

電話 03-3625-2438

全量純米酒をメインに純米酒(米・米麹・水のみから出来ている日本酒)だけを全国25蔵から取り寄せ販売している。

「いいね」いただくと、oton+toの更新情報がFacebookのタイムラインに表示されるようになります
oton+to Facebookページ

oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

いいねいただくと、oton+to更新情報が
Facebookのタイムラインに表示されます