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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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インタビュー

2014.9.13

家族に対しても、努力はいりますわ。

原田教育研究所  原田隆史先生に伺いました。

会社では仕事熱心で会社からも高く評価されているのに、家庭内ではトラブルを抱えてしまっているというお父さんは少なくないはず。そこにありがちな原因やアドバイスを原田教育研究所の原田隆史先生に伺いました。

 

家族に対しても、努力はいりますわ。

 企業研修や講演をしているときに個人的な相談されることがあるんです。相談してくれている人(お父さん)と思春期の娘さんとの関係や不登校の問題、母親への暴力、進学校に入ったのにフラフラしている、など。こういう相談をしてくるお父さんは、会社ではとても仕事熱心で会社からも評価をされている、収入も高い人たちなんです。仕事と家庭がアンバランスになっているんですね。仕事ではできていることが家庭ではできていない。それは何かというと、人をやる気、元気にする良質なコミュニケーション。娘が喜ぶ、妻が喜ぶ、そういうコミュニケーションができていないんです。会社では取引先、上司や部下に対してその努力をしているんですが、家族にはそういう努力はいらないと思っている。それでは駄目なんです。そこを理解していないお父さんたちがあまりにも多い。

では、良質なコミュニケーションをとるためにどうするか、それはまず、相手の話を聞く。そして、お父さん自身の仕事のことを話す。会社ではどういう仕事をしていてどのように評価されていて、どんな生き甲斐を持っているかを、しっかりと話すこと。この2つができれば家族の関係はよくなります。

それと叱るときに気をつけなければならないことがあります。たとえばお子さんになぜお父さんのことが嫌いなのかと話をきくと、お父さんは自分のことを分かってくれないと言うんですね。人格否定をすると。それをお父さんに言ってみると、人格否定なんかしていないと言う。これ、言葉が足りていないんです。そんなつもりはなくても、お前は駄目だ。という言い方になってしまっている。会社では優秀でも家族内でトラブルを抱えている方のほとんどはこれです。では、どのようにすればよいのか。それは部分否定をすること。まずはお前が大切だよと、人格に対して愛情をもっていることを伝えた上で、駄目なところを叱る。言葉足らずというのは語彙が少ないのではなく、愛情を伝えていないということなんです。

仕事と同じように、家族に対してもちゃんと相手を認める真剣なコミュニケーションをする努力をしてほしい。「家族に対してそんな努力はシンドイじゃないですか」という人もいますが、家でトラブルを抱えるほうがよっぽどシンドイです。だから、努力は必要ですわ。

 

株式会社原田教育研究所 原田隆史先生

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原田研究所代表。大阪市内の公立中学校に20年間勤務。問題を抱える教育現場を次々と立て直し、地元大阪では「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の育成手法「原田メソッド」で、勤務3校目の陸上競技部を7年間で13回日本一に導く。「原田メソッド」には多くの企業の経営者が注目し、これまでに約300社・6万人のビジネスマンを指導した実績を持つ。現在も、家庭教育・学校・企業の人材育成、講演・研修活動、テレビ出演、執筆活動など幅広い分野で活躍中。

●聞き手・布施太朗 ●写真・木原基行

 

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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