―よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

―お子さんが５人いらっしゃるんですね。

はい。一番上が大学１年生の女の子、２番目が高１の男の子、で３番目が中２の女の子、４番目が小６で女の子、で末っ子が今小学校２年生の男の子です。女男女女男です。

―上のお子さんがもう大学生。

はい。私２５歳で結婚したので。結婚２０年ですね、長女が生まれたのが２６歳の時です。

―26歳の頃はどんなお仕事を？

僕は不動産会社で店舗の店長をしていた頃ですね。最初の頃の何年間はもう、いまだに嫁さんに怒られるというか、恨まれているというか、ほとんど家にいませんでした。なんか会社の文化というか、毎晩とにかく夜中まで仲間と酒を飲んでいたというか、、、。それが毎晩でしたから。

―それはお子さんが生まれたばかりの頃からですか？

はい。その頃からです。ひどかったですねえ。

―家庭を顧みず、酒を酌み交わす日々、、、。

（苦笑）。自分ができる範囲で、子どもをお風呂に入れたり、ミルクをあげたりオムツを変えたり、そういうのは一切嫌がらずにやっていました。一生懸命やっていたつもりなんですが、でもそれは結局自己認識ですから。でも1人目の子の時なんか夜泣きがひどかったので、子どもを寝かしつけるのに、夜中抱っこして外に行ったこととかすごく多いんです。だから飲んでない日もあったんでしょうね。嫁さんには、あの頃はずっと飲んでたって言われて、「そうやったんかな」と僕の記憶が改ざんされていったのかもしれませんね（笑）。

―あいまいな記憶のせめぎ合いですね（笑）。

あははは。まあでも、若い時に急に父親になったような感じで、なんかこう父親としての考え方とか覚悟とか方針とかがないままに進んでいきましたので、それが一番後悔しているといいますか、まあしょうがないんですけど。

―後悔されているんですね。

けっこう後悔ですわ。周りに教えてくれる人もいなかったですし。

―ちなみに出産の立会いとかは？

分娩室に入ってというのはないですね。横で待っていて、生まれた瞬間に分娩室に入っていくという感じです。そういうのは５人中何人かありました。あっ、２人目の時にですね、その時は僕が転職する前の時だったのですが、仕事に追われていましてね。でも、その時は出産に立ち会う前提で考えていたんです。陣痛が始まって、入院している部屋から分娩室の方に移ったんですが、「僕も後から行きます」って言って、そのまま嫁さんのベッドで寝ちゃいまして。

―やらかしましたね。

やらかしましたね。で、看護師さんに「お父さん」って起こされて、やばいって思って起きたんです。時すでに遅しですわ。元気な男の子が誕生した後でした。当然子どもが生まれて嬉しいんですが、あの時の、嫁さんに会いにいく時の恐怖というかね、うーん、、、。僕はそんな父親です（苦笑）。

―それは今でも言われますか？奥様からは。

はい。あんたはそういう人やと（苦笑）。

今回の"オトン"なビジネスマンは、

金本 修幸さん

オフィスナビ株式会社 代表取締役
大阪府出身。
家族構成：妻、娘（大学１年）、息子（高１）、娘（中２）、娘（小6）、息子（小２）