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子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

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“オトン”な日南市

―お子さんが政治家になりたいって言ったら?

嬉しいと思うんですけど、真剣に反対しますね。正直、政治家になって欲しいとは思っていないんです。リスクが大きくて精神的なストレスの強い仕事ですから。「この仕事はいいぞ」なんてことは決して言いません。ホントに大変です(苦笑)。まあ、まず親の反対くらいで止めるようであればこの仕事は務まらないですし。

―市長という仕事をどんな風に説明されますか。例えばお子さんが小学生になったら

「市民の人たちがこの地域で幸せに暮らすための仕事だよ」と言います。でも、なりたいと言ったら「甘いもんじゃない」という話をします。「市長になりたい」というのは、「芸能界に行って売れたい」というのと変わらないくらい難しいことだと思うので。

―なるほど、芸能界と同じような。

私、本気で思うんですよ。「県庁辞めて市長になる」って周りの人に言った時、「俺は県庁辞めてロックミュージシャンになって売れてみせる!」というのと同じこと言っているなという自覚がありましたから(苦笑)。

―いつ頃から市長を志したんですか?

大学時代です。児童養護施設でボランティアをしていたのですが、親が借金を抱えていたり親から虐待を受けていたり、普通に家で暮らせない子どもたちが暮らす施設での活動を通じて、「同じスタートラインに立てる社会づくりがしたい」と思ったんです。はじめはその児童養護施設の職員になろうと思ったんです。自分を一番だと思ってくれる親的な存在がいないために自分を大事にできなかったり、非行に走ったり、自分を信じて生きていけないといった子どもたちの姿を見て、子どもと向き合うことの大事さを感じて、そこの職員になりたいなと。でも、施設職員の方から、「ここの現場を知っていて、大学も出ている﨑田君なら、僕たちでは変えられないものを変えるという仕事もあるんじゃないか」と言われました。苛酷な環境の中、少ない職員で仕事している現場も見ていましたし、そんな現場の環境を変えるための制度・仕組みを作るという仕事をするため、政治の道へ行こうと思ったんです。ただ、私には政治家となれるようなバックボーンも何もないので、まず県庁で力をつけようと考えました。

―なるほど。政治家を志すきっかけは子どもなんですね。現在「ゆうパパ運動」を掲げられていますが、今後どういう世の中を目指していきたいですか。

子どもを楽しんで育てるという社会を作っていきたいです。でも今のままでは女性の負担が大きいです。特に地方は収入が少なく、共働き家庭は当たり前です。そこには夫、父親の意識を変えることが一番だと思います。しかし、父親の意識だけが変わっても限界があります。だから「働き方の改革」が必要だと思うんです。日南市役所も来年度は働き方の研修をやろうと思っています。会議のあり方や、本当にその会議は必要なのかという検証、決裁のとり方についても、何層にもなっていないか?一度にやってしまうことはできないか?とか、時間をかけて長文メールを打つくらいなら電話にするとか、そういう見直しを真剣にやっていくつもりです。現状の仕事のやり方から変えていかないと、かけがえのない時間は生まれませんから。

﨑田 恭平さん

日南市長
﨑田 恭平さん

職業:日南市長
年齢:37歳
ご家族:妻、息子(5歳)、息子(0歳)

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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

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2016.7.14

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