oton+to(オトント) > オトンの流儀とか ビジネスマン編 > この家に来た親父がボソっと言ったんです。「好きに生きるのもいいもんだな」って。その意外な一言に、思わず感動してしまいました。

この家に来た親父がボソっと言ったんです。「好きに生きるのもいいもんだな」って。その意外な一言に、思わず感動してしまいました。

広告会社 勤務 千葉県 我孫子市 山本 航さん
家族構成:妻、息子(小1)
今回は、千葉県の我孫子市、手賀沼を一望できる理想の土地に理想の家を建てた山本さん。広告会社でプランナーをしている、現在小1の息子さんのオトンです。毎日朝と夜、景色を見ながら広いバルコニーでコーヒーを飲みます。打ち合わせのない日は、バルコニーで仕事をすることも少なくありません。周囲から見ても自由な働き方と理想の家を手に入れた山本さんですが、この家が出来て、1番見てほしかった人は、お父さんだったとのこと。
聞き手:oton+to編集長 布施太朗
―おおっ!いい眺めですね。
ありがとうございます。水辺の望める土地に住みたいと思っていたんです。
―この家に住まわれてどのくらいですか?
1年ですね。それまでは流山おおたかの森というところでマンションに住んでいました。新しく開発された人気のある街です。利便性もよくて大きくてキレイなショッピングモールもあってとても住みやすかったんですが、もう少し自然の近くに住みたくなったんです。
―はじめからこの我孫子で探されたんですか?
いえ、はじめは海辺が望める土地も見てみたりしましたが、そういう土地はなかなかありませんし、それに高い。それ以外にも色々なエリアをドライブしながら見てみました。この我孫子は土地勘があったんです。僕の実家が千葉で、妻が茨城。その中間地点なんですね。それで手賀沼が一望できるこの土地を見つけまして。土地を探し始めてから3年経ったころでした。
―理想の場所は地元にあったんですね。
はい。まさに灯台下暗しでした。でも、ここは売地ではなかったんです。ここの地主さんは子孫のために残そうと思われて。でも絶対ここに住みたいという思いで、直接交渉し続けました。それが2年くらいでしょうか。ついにOKをいただきました。
―熱意と粘りですね。しかしまあ、景色一面、手賀沼。ものすごい開放感です。
ありがとうございます。この家はメガホンハウスっていわれる形状をしています。設計の方とも何度もやりとりをさせていただきました。「提案された図面を見て、この柱は邪魔なのでなくして欲しい」と僕が言い、「この柱をなくすと構造上問題が」と設計士の方にも言われたり、そんなことを繰り返しながら、なんとか希望をカタチにしてくれました。さらには、この手賀沼の奥行き感をもっと満喫できるため、への字型メガホンハウスの提案をしてくれました。リビングから見る景色とキッチンから見る手賀沼の景色は角度が違うんです。
―確かに!キッチンから見るとずーっと向こうまで水辺が広がりますね。ちなみに、ここにはダイニングテーブルがありませんが、、、。
そうなんです。実はこの家の家具のメインはキャンプ道具なんです。テーブルもコールマンの折りたたみ式を使っています。バルコニーで食べたり家の中で食べたり、フレキシブルに動かせるようにしたくて。冬の夜はさすがに寒いですが、バルコニーで食べることはすごく多いです。
―平日の朝なんかも、外で朝食ですか?
はい。気持ちよければ外でパンを食べています。
(奥さま)朝も夜も必ず外でコーヒー飲んでるよね。
そうなんです。会社に行く前と帰ってきた後はバルコニーで椅子に腰掛けてコーヒー飲んでます。飲みながら「ああ、俺、いつかここで死ぬんだろうな」と思いながら(笑)。
―ちなみに、朝は何時ごろに家を出るんですか?
日によってバラバラです。すごく早い日もあれば、10時に家を出る日もあります。僕は会社員なんですが、外資系ということもあって、ワークスタイルは個々の社員に委ねられている感じですね。その代わり、結果に責任を負っているんだと思います。(山本さん、2017年のStrategic/Brand Planner of the Yearという賞を受賞されました)
―なるほど!そうすると朝食は家族で、なんていう日も?
それが妻と子どもが家を出てからようやく起きるみたいなことも多くて、というか、そっちのほうが多くて(笑)。
―では家でお仕事することも多いですか?
そうですね。今日は家で仕事するって言って、バルコニーでPCをカタカタやっていることもあります。
―ちなみに、ご主人は料理されます?
はい。
―奥様に伺いますが、ご主人の料理で好きなものは?
(奥様)麻婆豆腐とカレーですね。カレーはもういろんなスパイスを調合して作っています。
凝り性でして(笑)。
(奥様)ナンも手作りだしね。
はい。一瞬、バルコニーに釜を設置することも考えましたが、ウッドデッキが燃えるからやめました(笑)。
―カレーは辛口ですか。
そうです。だから子どものとは分けて作ります。
―料理好きは昔からですか?
いえいえ、結婚するまで料理なんてしなかったです。やってみたらハマっちゃったんですよね。はじめはクックパッドをみてながらその通り作っていましたが、だんだん自分でアレンジするようになって、失敗しているうちに楽しくなってきました。考えながら作るのは楽しいですね。
―奥様は?
(奥様)私はもう和食を作ることが多いです。
日常は妻がしっかりやってくれて、僕は遊びでやっていますから。好きに料理して、散らかしちゃってすみません、みたいな(笑)。
―このバルコニーだと、バーベキューとかもやりますか?
はい。よくやります。
(奥様)、主人、ステーキソースは手作りです。
―やはりこだわり派ですね。バーベキューの得意料理は?
ああ、「あいつのスペアリブ美味いよな」とか言われたらかっこいいなと思って、いろいろ実験しました。「俺のスペアリブ」を完成させるために(笑)。

今回の"オトン"なビジネスマンは、
山本 航さん
TBWA\HAKUHODO 家族構成:妻、息子(小1)
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